<浮気調査>恋人の浮気調査を依頼した話

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浮気調査

<浮気調査>恋人の浮気調査を依頼した話

みなさんは恋人や配偶者の浮気が気になったことはありますか。

長く付き合っていれば、誰しもがそんな経験をすることはあると思います。
そこで話し合って疑いを解くか、それとも見て見ぬふりをするか、あるいは許すか、それとも怒鳴り合いをして別れるか…人それぞれですね。

今回は恋人の浮気調査をした女性の体験談をご紹介していきます。

 

1.恋人でも浮気調査は依頼できる

 

 

今回ご紹介する彼女はどういった経緯で恋人の浮気調査を依頼したのでしょうか?

 

1-1.彼氏の浮気調査を依頼した

 

わたしは、いま32歳になる女です。わたしもしばらく付き合って、結婚も考えていた恋人に浮気の疑惑が浮かびました。その時、わたしは色々と悩んで友達にも相談した末に選んだのは、探偵業者に浮気調査を依頼することでした。
「何もそこまで…」と思うかもしれませんが、疑惑を抱いてモヤモヤしたまま、彼と付き合い続けるのも、ましてや結婚するということが、わたしには考えられませんでした。

あるアンケートによると、世間一般の人で約2割の人が浮気をしたことがあると答えているそうです。実に大人の5人に1人です。テレビの高視聴率番組と同じぐらいの割合です。それだけ浮気というものは、わたしたちから縁遠いものではないということです。
今回は、わたしが付き合っていた彼氏の浮気を疑い、探偵業者に彼の浮気調査を依頼した話を、紹介したいと思います。

 

1-2.彼氏との出会い

 

 

わたしと彼氏であるAが出会ったのは、もう二年近く前になります。
わたしは小学校のころから書道を習い、趣味で絵を描いてきました。会社員になってからも、仕事が終わって家に帰ってからや、休日はネットや本を読んで気にいった絵や字があったら、模写したり、それを見て自分なりにアレンジして描いたりするのが趣味でした。

ある日、わたしが会社の飲み会で仲の良い同僚たちと、遅くまで飲みました。その日は金曜日だったので、盛り上がって23時前ぐらいまで飲んだと思います。何軒目かの居酒屋を出て、同僚たちと駅に向かって歩いていると、シャッターを降ろした大型店の前に、シートを広げて、書や絵を描いている男性が座っていました。

「あなたの顔を見て直感で言葉を書きます」と、路上で書や絵を描くアーティストだと分かりました。
いつもはそんなことはしませんが、わたしも同僚たちと飲んで盛り上がっていたこともあり、彼の絵と書を見て彼の前にかがみ込んで、
「えー、なにこれー。すごーい。わたしを見てなんか書いてくださーい」と、酔っ払ったまま調子に乗って声をかけてしまいました。

彼はわたしと同い年ぐらいの男性だと気が付きました。少しの長めの髪で、ニコニコとした爽やかな顔が印象的でした。彼は酔っ払いに声をかけられるのに慣れているのか、嫌な顔ひとつせず、墨に筆をつけてから色紙に向かって一気に書と絵を描いてくれました。
「あなたの価値を一番知っているのはあなた」といったような意味の言葉と、路上に力強く咲く一輪のタンポポの絵が添えられていました。同僚たちも「おぉー」と感嘆の声をあげていました。

その頃、わたしは3年ぐらい付き合っていた彼氏と別れ、会社でも部下の指導について上司が咎められることや、仕事のミスも重なっていたので、その言葉とタンポポの絵が何とも心に響き、グッとくるものがありました。
「なんでこの言葉と絵を描こうと思ったんですか?」と、彼に聞いて話し込んでしまいました。話が長くなると思ったのか、同僚たちは「先帰るね~」と帰って行きましたが、わたしは彼と話し込んでしまいました。子供の頃から書道や絵が好きで、今でも描いていることなどを話すと、彼も今までのことや、今やっていることを色々と話してくれました。

彼はAといい、歳はわたしの3つ上でした。北海道出身で、18歳の時にこっちに出て来て、やりたい事もないまま大学に通っていることに疑問を感じて中退。それから非正規の仕事を転々としながら、ポエムや書や絵に興味を持ち、いろんな作品に触れて独学で勉強して、こうして時間が出来た時に路上にシートを広げて自分の作品や言葉を道行く人に見てもらっているとのことでした。

Aはわたしが今まで出会って来たどんな男性とも違っていると感じました。
その言葉や雰囲気に安心感と共感を抱きました。随分話し込んで、終電の時間も近くなったので、Aとはその日、lineを交換して「また連絡します」と話して帰宅しました

 

2.そしてAと付き合うことに

 

 

ひょんなことからAと出会った彼女。どのように関係がすすんでいくのでしょうか。

 

2-.1誘いのlineが来る

 

 

翌日昼、Aからlineが来ました。
「昨日は声をかけてくれてありがとう。誰も声をかけてくれないし、しかも書道や絵がお上手な方で嬉しかったです。また来てください」
わたしは嬉しくなり早速返信しました。彼はすぐに返事をくれました。Aは路上で言葉を書にして描いているだけあり、lineの言葉選びもなかなか面白くて、わたしはすっかり楽しくなって雑談をしていました。

そんなやり取りをしばらくしていると、Aから、
「実は今度の週末、都内でワークショップをやるんだけど来る?」と誘われました。
Aはそうした書と絵の世界では、プロには程遠いですが、それでもセミプロとも言うぐらいの実力はあり、実際にそれである程度、稼いでいて少しは知られた人のようでした。

ワークショップとは、参加型の学習体験イベントで、興味のある人が詳しい先生から、体験しながら教えてもらうイベントでした。わたしの会社の仕事は平日のみでしたし、その時の週末の土曜日曜は何も予定を入れていませんでしたので、二つ返事で参加の意思を伝えました。それからワークショップがある週末まで、Aからはちょくちょくlineが来て、わたしも楽しく返信して、Aとのやり取りを楽しんでいました。

 

2-2.Aのワークショップに参加する

 

 

週末になり、都内の区民施設で開催されたAのワークショップに参加しました。
東京の都心部にある綺麗な区民会館の部屋で、開催されていました。会場には20人いないぐらいの老若男女が参加していましたが、始まる前に部屋に入った私を見つけたAは笑顔で近づいて来て、「よく来てくれたね!ありがとう」と親しく言葉をかけてくれました。

ワークショップがはじまると、Aは自分の簡単な半生と今のように路上で書や絵を描くようになった切っ掛けについて語ってから、字や動物や植物をデフォルメして色紙に描く方法などを一つずつ解説していました。
それから参加者は実際に筆と墨、絵の具を使ってAのアドバイスを受けながら、思い思いの絵や字を描いていきました。わたしはその時、友人が先日lineで送ってきた子猫の写真を見ながら、つぶらな瞳をスマホのカメラに向けるその顔を描いていました。しかし、どうもちょっと何かが足りません。

すると、そこにAがやって来て、筆を持つわたしの手に手を添えて、「猫はもうちょっと瞳が顔の真ん中に寄るように大きめに描くようにしたら可愛くなるんだよ」と、教えて上描きするのを手伝って、アドバイスをくれました。その時、ドキッとしたのを覚えています。
ワークショップが終わると、そこ参加者みんなで軽くお茶をして懇談していましたが、Aはわたしの隣にやって来ると、
「このあと時間ある?」と、小声で言ってきました。

「ご飯でもどう?」と言うのです。わたしは黙ってうなづきました。お茶会が散会になると、区民施設の外で待ち合わせてAと近くの居酒屋へ飲みに行きました。そこで今まで以上に話をして、親密になったわたしたちは付き合うようになりました。

 

2-3.わたしが見た普段のAの生活

 

 

付き合うようになってから、わたしとAはお互いの部屋を行き来するようになりました。
Aの家は狭くて古い木造二階建てアパートだったので、一度部屋の中を見せてもらっただけで、それ以降、行くことはなく、もっぱらAがわたしの部屋に来るようになったのです。

Aはいつも週に1度か2度、わたしの部屋にやって来ました。
わたしの部屋に来たAは昼近くまで寝て、昼過ぎに起きて来ると本を読んだり、友人と電話したりスマホをつついたりしていました。そして夕方になると、身支度をして「夜勤のバイト」に行くか、路上で書や絵を描きに出かけて行きました。わたしもAとの出会いが路上での書と絵を描いているところだったので、彼が夜中に出かけて始発の動き出した明け方に朝帰りしてくることに違和感を全く感じませんでした。

Aは週に1、2回来てわたしと過ごしては夜中に出かけて行き、深夜の遅くまで路上で通行人相手に書や絵を描いて売ったりして、そのまま自分の部屋に帰るか、朝帰りでわたしの部屋に戻って来るのでした。そしてたまにAは、「旅に行ってくるわ」と、言っては国内をぶらりと旅して、あちこちの街の夜中の路上で、同じようにシートを広げて自分の作品で、通行人と触れ合うのを楽しんでいました。
Aからは行く先々で「いま〇〇にいるよ~」と、街の風景の写真が送られてきました。そんなAのことをわたしは面白く、ほほえましく思っていたのです。

 

3.浮気疑惑濃厚のAにわたしのとった行動は

 

 

Aとの交際が始まった彼女、幸せの真っ只中のように思えますが、どうなっていくのでしょうか。

 

3-1.芽生えた疑惑

 

 

わたしは会社員だったので、そんな自由人で深夜まで路上で活動しているAと会える時間は限られていましたが、Aとの楽しい日々には満足していました。Aもいつの頃からか、わたしに「おまえの両親にもいつか挨拶に行かなきゃいけないし、それまでにはもうちょっと自分の器量で有名になって稼げるようになっていなきゃいけないしなあ」と、言っていました。
Aがわたしとの結婚を考えて、夢と向上心を持って頑張っていることに、わたしはとても嬉しくなりました。

ところがある金曜日の夜、「明日の始発ぐらいで戻って来るわ」と、いつものように出かけたAが、翌日の早朝になっても帰って来ませんでした。Lineや電話もありませんでした。「自宅に帰ったのかな」と思って、わたしも起きだして10時過ぎぐらいに、Aが戻ってきました。
「あーあ、通行人の人たちと盛り上がっちゃって楽しかったけど疲れたよ。ちょっと寝させてー」と、上着を脱いでベッドに倒れ込むように寝ました。わたしはAの脱いだ上着をハンガーに掛けた時、その上着に付いていた香水の残り香に気が付きました。それも、男性が付けるものではなく、明らかに若い女性が付けるそれの臭いがしたのです。

「ねー、なんか上着からいい匂いするよー」わたしが声をかけると、Aはベッドでうつ伏せ多まま、「うーん、酔っ払った女の子たちに抱きつかれちゃってねえ」と、言っていました。
たしかに深夜の繁華街の隅っこで書や絵なんかを描いていれば、酔っ払った通行人を相手にします。というよりも、わたし自身も酔っ払ってAに話しかけたのが出会いだったので、それを言われるとAを問い詰める気も起きませんでした。
すやすやと寝始めたAの靴下を脱がせて、洗濯機に放り込んでいると、Aのスマホから受信の音がしました。見るつもりはありませんでしたが、画面を見るとlineの通知でした。

そこには、若い女性のアイコン画像で、
「おつかれー。昨日は超たのしかったよ。また遊んでねー」といった、冒頭の文面が見えてしまったのです。わたしはAのスマホを手に取って、そのlineの文面を全部読んでみたい衝動に駆られましたが、もともと路上で自由人に生きてたAが、通行人と知り合って、はしゃぐのは自然なことだと自分に言い聞かせて、彼のスマホを見るのはやめました。

それでも、わたしの中には小さな疑惑の種が芽生えたのです。

 

3-2.SNSで一緒に写る若い女性

 

 

それからもAは週に1、2度わたしの部屋にやって来て一緒に過ごしてから、夜になると出かけて行って、朝帰りをしていましたが、そのまま自分の部屋に帰ってしまうのか、帰ってこないことも多くなりました
それまでは、「今日はそのまま家帰る」「始発で帰る」など、lineがあったのですが、それも来ないことが多くなりました。
かといって、「何をやっているの!?」と、問い詰めるのも気が引けました。もともと自由人として知り合ったAを自分が束縛してしまうのは、なんだか彼の才能の足を引っ張るようで申し訳ないような気もしたからです。

それでも、気になったわたしは、SNSでAが出てこないか検索してみました。
「ストリートパフォーマー」「路上詩人」「路上 絵 販売」などといったキーワードと、Aが主に活動していた都内の駅名を入れてみました。
Aが絵を描いている写真や、Aと一緒に撮った記念写真などが、彼と会った人たちのSNSに上がっていました。

その中で、比較的最近の投稿で、
「めっちゃイケメンの詩人がいた!」と、Aと一緒に写っている女の子の投稿が目につきました。横並びで撮ったというよりも、べったりとくっ付いて、彼女が自撮りしてAと一緒に収まった写真でした。恋人のわたしが目にするには、それはあまり愉快な写真ではありませんでした。
その女性は私よりも10歳ちかく若そうな子で、誰が見ても美人といえる女性で、ブラウンに染めたショートカットが特徴でした。

投稿したSNS名前と、友人らのコメントのやり取りから彼女の名前はおおよそ分かりました。ここではBとしましょう。彼女の顔をSNSで見ていると、先日、Aの上着に付いていた移り香の匂いが思い出されました。あれはBのような雰囲気の若い女性に好まれそうな匂いだと思ったからです。それからもAは、ちょくちょく朝帰りしたり、そのまま「家に帰った」と言っては戻って来ない頻度が増えました。

 

3-3.Aのlineにも女の影が

 

 

そんな時、Aが週末になってフラっとわたしの部屋にやって来ました。
Aはわたしが作った料理を食べて酒を飲むと、酔いが回ったのか早々に寝てしまいました。わたしは起きてボーっとテレビを見ていた時です。
テーブルの上に置かれていたAのスマホにメッセージが届いた音がしました。ふと目をやると、明らかに女性からのメッセージでした。堪りかねたわたしは、スマホを手に取ってlineのトーク一覧を開きました。

未読メッセージがいっぱいある中に、最新のメッセージで
「おつかれー。今度いつ会えるの?」と、明らかに女性からのメッセージでした。しかもアイコンの自撮り画像は小さかったですが、どうもBを髣髴とさせるショートカットのブラウンの髪をした女性が写っています。

「今度はいつどこの路上でやっているの?」なら、わかりますが、「いつ会える?」では全く別の話しになります。
しかも、lineのトーク一覧には、他にも未読となっているメッセージには、女性と思われる名前やアイコン画像がいっぱいあり、わたしは見るのも嫌になりました。それらの全部が全部、浮気だとは思えませんでしたが、いくら自由人とはいえ物には限度があると思ったからです。しかし、Aを起こして怒鳴りつけて問い詰めても、それだけでは証拠が不十分で誤魔化されるか、「そんなに疑うならいいよ。さよなら」と出ていかれるのがオチでした。

そんなこんなで、悶々としたまま時間だけが過ぎて行きました。

 

4.調査の結果衝撃の事実が発覚!私は知らないうちに加害者になっていた

 

 

ふとしたことで彼氏であるAの浮気疑惑が浮かんだ彼女、果たしてどうしたのでしょうか?

 

4-1.探偵社に浮気調査を依頼

 

 

わたしも20代の前半なら、まどろっこしいのでAに三行半を突き付けてさようならで良かったのですが、わたしも30歳を過ぎていましたし、Aは面白い人間で好きでした。それにAはわたしとの結婚についても前向きに考えてくれていたので、どうしても証拠も無く切る気にはなれなかったのです。

そこでわたしは、ネットで調べて見つけた探偵社に浮気調査を依頼することにしました。
期間は十日間の調査をお願いしました。担当の方との面談で、Aの職業を聞かれた時に、一言で上手く説明できないので少し困りましたが、「夜の路上で詩や絵を描いている人」と伝えたら、「あー!」と、理解してくれました。
「今までこの仕事をしてきて、いろんな人を見てきましたが、そういった方を調査対象にするのは初めてですよ」と、担当さんも笑っていました。

そうしてAに対する浮気調査が始まりました。調査期間中もAは二回ほどわたしの部屋にやって来て、いつものようにゴロゴロとくつろいで映画を見て雑談をしたり、お酒を飲んだりして過ごしました。時折、スマホをいじって、誰かにメッセージを返しているであろうAのやり取りが気になりましたが、わたしが調査を依頼したことがバレてはいけないと平静を装いました。
「ねえAくん、前にうちの親に挨拶に来たいって言ってたじゃん。それって結婚ってこと?」
「うーん、まあもうちょっと俺に甲斐性が付いたらね。だっていつかは一緒になりたいと思ってるし、それなりの責任もあるしさあ」と、Aはわたしと結婚するつもりで交際しているという旨を発言しました。わたしはこれを自分のスマホで録音しましたが、これも探偵さんにアドバイスを受けてのことでした。

結婚の意思を明示した上で交際していて、それで浮気をしていたというのは、慰謝料を算定する上でひとつのポイントになるそうです。
二度目に来た時、彼は「明日から関西に行ってくるわ」と話していました。翌日、彼からは「大阪なう」と、関西の街並みや名物料理を撮った写真が送られてきました。

 

4-2.暴かれたAの素顔

 

 

そうして、わたしが調査を依頼してから、あっという間に十日がたち、探偵業者から調査が完了した旨の連絡が入りました。早速、仕事帰りに探偵事務所へうかがい、担当さんから報告書を見せて説明をしてもらいました。
「すこしビックリされるかもしれませんが、大丈夫ですか?」と、担当さんが優しく声をかけてくれました。
「いつかは知らなければいけないことですから、お願いします」と応じました。

調査初日、わたしの部屋を訪れていたAは夜になって、仕事道具を詰めたカバンを持ってわたしの部屋を出て繁華街に向かっていきました。途中、何度もスマホをいじってlineのメッセージを返している様子でした。ここから担当さんが、ノートパソコンを広げて現場の様子を動画で見せてくれました。

Aはいつものように、繁華街の中にある閉店した大型店の前にシートを広げて自分の作品を並べて座り込んでいました。しばらくすると、一人の女性がAに近づいてきました。それはブラウン色のショートカットの髪をしたBでした。
Bが来ると、二人は親しげに話し込み、Aはニコニコとして嬉しそうな顔になって、作品をカバンにしまうと、そそくさと「店じまい」して、Bと手をつないで連れ立って歩き始めたのです。駅から電車に乗り、しばらくして降り、わたしが見たこともないマンションに二人して入って行きました。マンションの外から撮られた動画では、Bが鍵を開けて二人が部屋に入って行くのが映っていました。

「このまま二人は翌日の昼まで部屋から出てきませんでした。こちらのマンションはBさんという女性が一人で住んでいる部屋でした。おそらくAさんはBさんと浮気していると思われます
やはりAは、路上で知り合ったBとlineでやり取りをして浮気をしていたのです。案の定でしたが、やはりそれはわたしにとってショックでした。

落ち込むわたしを見た担当さんは一旦動画を止めて声を掛けてくれました。
「大丈夫ですか?」
「はい」
「残念ながら、まだ続きがあります」
それは、Aがわたしに「明日から関西に行ってくる」と言った翌日の行動でした。

その日Aは、わたしの部屋をあとにして向かったのは、東京駅でも羽田空港でもなく、都内にあるマンションでした。マンションの部屋の前まで来ると、Aはカバンから鍵を出してドアを開けて部屋に入って行ったのです。
「これも浮気相手の部屋ですか?」わたしが尋ねると、担当さんが、
「もうちょっと見ていてください」

夕方になるころ、買い物袋に食材を入れた、わたしと同い年ぐらいの女性が部屋の前にやってきて、ドアを開けて部屋の中に入って行きました。「この女が浮気相手ですか?」わたしが念を押すように聞きました。担当さんは神妙な顔をして、
「大変申し上げにくいことですが、この女性はAさんの妻であり、この部屋がAさんのお住まいなんです」
これには私も心底から驚きました。

Aは「関西に行くと」と言って、自宅に帰って奥さんと過ごしていたのです。
そして、わたしはAが浮気していると思っていましたが、わたし自身が奥さんからすれば「浮気相手」だったのです。

 

4-3.不倫相手は私、でも慰謝料はとれた!

 

 

Aはわたしに「関西に行っている」と何枚も写真を送ってきました。それ以前にも「旅先」の写真を何枚も送ってきていました。それらの写真は全て探偵業者に提出していました。
提供いただいたお写真、こちらで調べましたが全てネット上に出ているもので、他人が撮った写真でした。恐らく地名や名所、名物の名前を検索して出て来た写真を適当に拾って、あなたに『いまここだよ』と送っていたのでしょう」
確かに「旅先」ではAが写った写真は全くありませんでした。

それから担当さんの話を整理すると、Aは何年も前から奥さんと結婚しているが、定職には全く就かずヒモ状態でいること。
わたしやBを含めて複数の女性と浮気をしていること。そして、わたしがAと出会って、最初に見た「Aの部屋」は、Aの部屋ではなくAの後輩の部屋だったこと。さすがに奥さんと暮らす部屋に女を連れ込むわけにはいかず、ボロくて狭い部屋に暮らす後輩に協力してもらって、「自分の部屋」として見せて、信じ込ませてから女たちの部屋に入り浸る生活を続けているのでした。
それで趣味である書と絵を街頭で描いて見せて好みの女性を捕まえているというのが、Aの実態でした。様々な嘘で固められた、どうしようもない人間だったのです。

しかし、わたしの頭には不安が湧いてきました。たしかにわたしはAに裏切られ騙されていましたが、Aの奥さんからすればわたしは紛うことなき「不倫相手」となり、慰謝料を請求されるのではないかと思ったからです。担当さんにその点を相談しました。
「いえ、Aさんのように既婚者が既婚である事実を隠して独身であると装い、結婚をちらつかせて交際を継続する行為は、慰謝料の請求対象になります。相場としては50万円から200万円を、あなたはAさんに請求する権利が生じます」と、丁寧に説明してくれて、それを聞いてわたしは安心しました。

探偵業者から全ての報告を聞いて、大変ショックを受けましたが、わたしはAと別れる決心を固めて、Aに別れを告げ、部屋の鍵を郵送で返却するように求めるlineを送りました。Aからは一言「わかった」とだけ、帰ってきました。
後日、わたしは弁護士に相談し数々の証拠をもとに、わたしを弄んだAに対して法的な措置を取るように考えています。Aに慰謝料支払い能力が無くても、反省してこういうことは二度としてほしくないと思いました。

いずれにせよ、わたし一人では今回のようなことはとても出来ませんでした。

しかも、法的な問題として解決する場合から考えても、やはり浮気調査には探偵業者に調査を依頼するのが最適だと強く思いました。
これを読まれている皆さんの中で、彼氏や夫の浮気を疑って悩んでいる人は、探偵業者に相談されることを、わたしからもおすすめします。

 

 

5.まとめ

 

いかがでしたでしょうか?
このように自分が浮気相手になってしまい、知らないうちに相手の奥さんに恨まれてしまった場合でも、このように慰謝料請求できる場合もあります。
もしかしたら私が…と思ってしまった場合でもお気軽にご相談ください。

Supervisor Information

監修者情報 | 金子 玄

慶福法律事務所代表

【出身大学】
慶應義塾大学法学部法律学科・大学院法学研究科修士課程を修了

【経歴】
平成19年 弁護士登録後、複数の都内法律事務所に勤務
平成25年 慶福法律事務所設立

【所有資格】
弁護士(識別番号36627_第一東京弁護士会)・図書館司書資格

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