不倫の証拠写真はこうやって撮る! 探偵直伝の技を解説!

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不倫の証拠写真の撮り方!?探偵直伝の技を解説!

 

旦那の不倫の証拠写真を、自分で撮影しようとしている方へ

探偵費用を浮かす為に、旦那の不倫の証拠写真を自分で撮影しようと考えている方もいると思います。
けれど不倫相手と二人でいる場面さえ押さえれば、それだけでさくさく旦那を有責にできるフィクションの世界とは違い、現実における不貞行為の立証は難しいです。
 一体どんな写真を撮ることができれば、不貞行為を証明することができるのか。この記事で紹介していきます。 

 

 

1. 不貞行為の証明として有効になる写真とは

法律における不貞行為とは、すなわち性交渉のことです。性器の挿入は必須ではありませんが、デートやキス程度の行為では不貞行為とは認定されません。
なので、証拠となる写真も、旦那と不倫相手が性交渉を行ったことを確実に証明できるものである必要があります。

 

 

1-1. 性行為中、および前後の写真

いわゆる「ハメ撮り写真」のようなものがあれば、確実な不貞行為の証明になります。性行為の前後に、裸で一緒に写っている写真も、同様に確実な証拠になるでしょう。
ただその場合、被写体が旦那と不倫相手であることを、はっきり証明できる写真でなくてはなりません。顔がはっきり写っている必要がありますし、旦那や不倫相手が単独で写っている場合も、相手がはっきりしない為確実な不貞行為の証拠にはならないでしょう。
二人分の顔がはっきり写っている、性行為中及びその前後の写真となると、途端に写真を確保するハードルが高くなってきます。

 

 

1-2. ラブホテルに出入りする場面の写真

ラブホテルは、一般的に性行為を行うことを目的にした施設です。なので、ラブホテルに出入りしている場面の写真が確保できれば、不貞行為を行った証拠として認められます
ただ先にも述べましたが、前提として二人の顔がはっきり写っている必要がありますし、一定時間以上ホテルに滞在したことがわかるよう、きちんと時間が表示された、出入りの両方の写真が必要になってきます。目安として、少なくとも40分以上はラブホテルに滞在していたと証明できなくてはなりません。それ未満の滞在時間で入ってすぐ出てきた場合、「中に入りはしたが、介抱などが目的で性交渉は行っていない」と言い逃れされてしまうかもしれないからです。
また、一度ラブホテルに出入りしただけの写真では、慰謝料が減額されてしまったり、場合によってはもらえないことさえあります。たった一度の不貞行為では、慰謝料を請求するほどの精神的苦痛は被っていないと、裁判官に判断される場合があるからです。
なので、その日以外にもラブホテルに出入りしている証拠の確保が必要となります。3回以上出入りしている証拠が確保できれば、確実に慰謝料は請求できるでしょう。
初めから性行為を利用用途としているラブホテルならば、利用していればすぐに不貞行為と認められる可能性が高いですが、場所がシティホテルだったりするとまた状況が違ってきます。性行為を行うために宿泊したのかどうかの判断が、難しいからです。その場合はSNSのやり取りや、二人での利用頻度、部屋は同室だったかなど、補助的な証拠が不可欠になってきます。

 

 

1-3. 不倫相手の自宅に複数回出入りしている写真

不倫相手の自宅に出入りしている写真も、不貞行為の証拠になる場合がありますが、その場合は訪問回数・滞在時間などが重要になってきます。シティホテル同様に、家に滞在しているというだけでは、性交渉を行っているかどうかはわからないからです。
五回以上不倫相手の自宅に通い、全て40分以上滞在している証拠写真を確保できた場合は、性交渉を行っている可能性が高いと判断されますが、確実に裁判に勝つためには不倫を裏付けるだけの別の証拠も併せて必要になってきます。
証拠写真を確保できたら、まずは一度弁護士に相談してみてください。その証拠だけで十分勝てるのか、勝てない場合は他にどのような証拠を集めればいいか、具体的に教えてくれるはずです。

 

 

1-4. 性行為を示唆する内容のSNSの写真

「昨日のエッチ、すごく気持ちよかった」「また君を抱きたいな」
こんな風に性行為の事実があったことをはっきり証言しているSNSのやり取りの画面を写真に撮影したものも、不貞行為の証拠として認められる場合もあります。
けれどそのようなSNSの写真だけでは「自分のスマホを使って偽造したもの」と言われてしまったり、「ふざけて事後のようなやり取りをしていただけで、実際はネット上でしか関係がない」と言い逃れされてしまう可能性も高いです。また、性行為を示唆しない、ただの恋人同士のメッセージのやり取りでは、不貞行為の証拠にはなりません。
SNSのやり取りを撮影したものを証拠にしたい場合は、それ以外の複合的な証拠が必要不可欠です。たとえば、複数回分のラブホテルの領収書や、本人の自白音声などが考えられます
どのくらいの証拠があれば相手を有責にして慰謝料を請求できるかの判断は、法律の素人では難しいので、まずは一度弁護士に相談してみましょう。

 

 

2. 探偵が不倫調査を行う際の写真撮影のテクニック

単独で不貞行為を立証できるような写真がどれほど限定的なものか、1の記事で伝わったかと思います。
運よくその場の写真だけで不貞行為を立証できるような場面に居合わせたとしても、撮影できた写真が、不貞行為を立証できるだけの条件を満たしていなければ裁判では勝てません。
プロの探偵は綿密に調査を行って、不貞行為を行っている現場を割り出したうえで、様々なテクニックを駆使して証拠写真を撮影しています。

 

 

2-1.高スペックな撮影機器を用意する

探偵業は撮影した写真の出来が仕事を左右する職業なので、写真撮影を行う機材は高スペックなものを使っています。
たとえば日中の車両追尾や、離れた場所からの撮影には、望遠レンズの一眼レフカメラや高感度のビデオカメラを使います。
夜間の暗闇の中で撮影する場合は、夜間撮影用高感度カメラ、暗視カメラ、赤外線ビデオカメラなどがなければ上手く撮影できません。
時には、スマホに搭載されたCCDカメラを使ってターゲットに直接接触し、リアルタイムで依頼人に報告しながら証拠を収集することもあります。もちろんその際は、カメラ性能が高いスマートフォンを利用します。
状況によってはリモコン式の隠しカメラや、小型特殊カメラ、ボールペン型カメラなどを駆使することもあります。
一般人が同じように高スペックの機器を複数所有するのは難しいので、これは探偵に依頼してこその利点です。

 

 

2-2.怪しまれないように変装をする

探偵には張り込みと尾行、そして変装が不可欠です。
ターゲットはもちろん、張り込みや尾行を行っている際に出くわす全ての人から、怪しまれるわけにはいけません。特にラブホテル等で張り込みを行う場合は、従業員の目を誤魔化す必要があります。
探偵はシチュエーションに合わせて変装をし、その場に居合わせてもおかしくない人間を演じます。住宅街で張り込みを行う場合は、看板を立てて工事業者を装うなんてことも。
ラブホテルで張り込みを行う場合は、そのラブホテルの形態によって変装の仕方も変わってきます。近くに雑居ビルがあって、そこからラブホテルに出入りする写真が撮影できる場合は、ビルの中に滞在していても部外者と思われないような変装をしなければなりませんし、ラブホテルの敷地内で滞在する場合は、従業員か利用者と思われるように変装します。雑居ビルの人や、ラブホテルの従業員に見つかって追い出されてしまったら証拠の撮影ができなくなるので、細心の注意が必要です。
時には客を装って実際にラブホテルの部屋を借りて、部屋に入らずに駐車場で待機し、車内から撮影を行なったりもします。

 

 

2-3.絶妙な撮影スポットを割り出したうえで、張り込みを行う

証拠写真を撮影するにあたり、撮影の場所をどこにするかはとても重要になってきます。
・ホテルを出入りする二人の顔がはっきり写る場所か
・ターゲットに気づかれない場所か
・敷地の所有者に追い出されない場所か

上記三つの条件がそろっている場所でないと、うまく証拠写真を撮影することはできません。
プロの探偵は調査と過去の経験則から、条件に合った場所を割り出して張り込みを行います。
もし撮影場所が、ラブホテルである場合。事前にどこのラブホテルに行くかまで特定できている場合は少ないので、利用する可能性があるラブホテルを複数あらかじめチェックして、各ホテルの撮影スポットの当たりをつけておく必要があります。
当然事前に想定したラブホテルとは別のホテルに行く可能性もありますし、思いがけない障害物が現れるなどして状況が変わってしまう場合もあります。その場合ぶっつけ本番で、その場の状況から一番ふさわしい撮影スポットを割り出さなければなりません。
撮影場所が不倫相手の自宅の場合は、本人はもちろん近隣住民の目も誤魔化す必要があります。近隣住民はターゲットである不倫相手と知り合いである可能性が高く、怪しまれた場合、尾行や張り込みをしていたことを本人に伝えられてしまうかもしれないからです。 自宅に出入りしている写真が不倫の証拠として認められるには、五回以上現場を押さえなければいけないので、情報が伝わってそれ以降の接触を控えられたら命取りです。
近隣住民に疑いをかけられない為には、先に述べたように工事の作業員の変装などをして張り込みを行う必要がありますが、当然撮影も怪しまれないように行わなければいけません。探偵の演技力が試されるところです。
また、車の交通が激しいような道路であった場合、長時間滞在していることで近隣住民からクレームが発生し、そこから探偵であることが露見してしまうかもしれません。その場その場で臨機応変の対応が求められます。
そのように様々なことを鑑みたうえで、探偵はぴったりの撮影スポットを割り出して撮影を行っているのです。

 

 

2-4.写真は複数、日時がわかるように撮影する

不貞行為で慰謝料を請求する為には、性交渉を行ったと思われる密会の回数、時間が重要となってくるので、証拠写真は日時がはっきりわかるものを、複数枚必要になってきます。
また、探偵はラブホテルに出入りするなどの決定的瞬間以外のデートの写真も、複数確保します。
不倫の決定的な瞬間に出くわすことができたとしても、その際に二人の顔がはっきり写っている写真を確実に撮影できるとは限りません。たとえ探偵の存在に気づいていなかったとしても、多少なりとも不貞行為を後ろめたいと思っている人間なら、ラブホテルなどに出入りする際は顔を隠すはずです。また人の顔というのは、写り方によっては全然違って見えることもあります。一枚の写真だけで、そこに写っているのが本人だと証明するのは難しいのです。
しかし、ラブホテルに出入りする前後の写真が、複数あったらどうでしょう。ホテルに出入りする前後の、時間や服装などから同一人物だと判断できるような顔がはっきり写った別の写真があれば、決定的瞬間の写真にちゃんと顔が写ってなかったとしても、写真の人物はターゲット本人だと認められます。またターゲットの二人がどのように会って、どのような行動をしたうえで、性行為に至ったのか、写真付きで流れを説明することにより、二人が不貞行為を行っていることの信憑性を高めることができます。
ですが複数の写真を確保する為には、その分長時間ターゲットを尾行し、怪しまれないように何度も写真を撮影しなければなりません。当然一回だけ撮影するよりも、不貞行為の証拠を集めようとしていることがばれるリスクは高まります。探偵の腕と度胸が試されるところです。

 

 

3.素人が証拠写真の確保するのが難しい理由

ここまで読んでくださったあなたには、すでにもう説明する必要もないかもしれませんが、素人が自分で証拠写真を確保することは本当に大変です。
旦那と不倫相手の密会の日時を複数回分割り出し、二人にも周囲にも怪しまれないように尾行を行ったうえで、旦那と不倫相手の顔がはっきり写った写真を複数枚撮影しなければなりません。滞在時間も重要になってくるので、二人がラブホテルや自宅に入った後は、出てくるまで少なくとも40分以上その場で待機する必要があります。
当然ですが、あなたがそうやって証拠を確保しようとしている間も、日々の生活は続きます。仕事や家事、お子さんがいる場合は育児もしなければなりません。ただでさえ不倫をされてボロボロなはずなのに、そこまで証拠確保に奔走することができるでしょうか。
たとえば旦那の警戒心が薄く、ハメ撮り写真や、性行為を示唆するSNSのやり取りのスクショ、ラブホテルのレシートなどが自宅で複数確保できた場合。SNSを盗み見て知った情報をもとに一度だけ密会現場を尾行して、ラブホテルに出入りする写真を撮るくらいならば、個人でも十分可能かもしれません。決定的な証拠写真は少なくとも、それだけ複数の証拠を合わせて掲示することができれば、慰謝料を勝ち取ることはできるでしょう。
でもそこまで脇が甘い旦那ばかりではありません。調査中にあなたが不倫を疑っていることがばれ、証拠を隠滅されてしまう可能性もあります。そうなると、体力と精神力をぎりぎりまで削って行っていた調査が、全て無駄になってしまうかもしれないのです。
情報があればあるほど探偵に払う費用は抑えられるので、自宅でできる調査を自分ですることまでは止めません。けれど決定的な不倫の証拠写真の確保という、体力も精神力も削られるような作業は、素直に探偵に依頼しましょう。
一般的に不倫の慰謝料は、離婚や別居しない場合で数十万から100万円。離婚や別居をする場合で100万円から300万円といわれています。旦那と不倫相手、双方から請求すればその倍です。探偵事務所の相場や、実際の調査の難易度にもよりますが、調査費用は慰謝料でまかなえて、おつりが出る可能性が高いです。
後、素人が調査する際に怖いのは、知らないままに違法な調査をしてターゲットである旦那や不倫相手から訴えられてしまうことです。
方法次第で、合法にも違法にもなるのが浮気調査です。法律に触れるような行為であっても相手に不貞行為という過失がある分、多少の許容範囲を超える行為は許されますが、過剰に許容範囲を超えれば訴訟のリスクを負うことになります。
探偵はその線引きをよく心得ていて、訴えられるような過剰な行為はけして行いません。けれど素人のあなたに、その判別ができるでしょうか。
被害者として相手の不貞行為を暴こうとしただけなのに、加害者として法の下で裁かれてしまうなんて笑えませんよね。万が一前科を負うことになってしまえば、罰金を支払うことになったり、仕事を解雇されてしまう可能性もあります。

 

 

4.まとめ

「それでも私は絶対に自分で不倫の証拠をつかむ!」と言うならば、止めません。今まで話してきたのは、あくまで裁判になった時の場合です。不貞行為の証拠が不十分だとしても、示談に持ち込み、旦那に慰謝料を払わせることができる自信があるなら、そこまで頑張る必要はありません。裁判になること自体渋るような社会的地位の高い相手なら、状況証拠だけでも、すんなり言い値の慰謝料を払ってくれる可能性はあります。
裁判になった場合でも、依頼した弁護士の腕次第では、不十分な証拠であっても慰謝料を勝ち取れるかもしれません。
ですが、相手に示談で慰謝料を請求できる自信もなく、確実に裁判に勝ち取るだけの不貞行為の証拠は欲しいと思った場合は、必ず探偵に依頼するようにしてください。その場合はプロの探偵が確実な不貞行為の証拠を集めて、あなたを望む未来に導いてくれるはずです。

Supervisor Information

監修者情報 | 金子 玄

慶福法律事務所代表

【出身大学】
慶應義塾大学法学部法律学科・大学院法学研究科修士課程を修了

【経歴】
平成19年 弁護士登録後、複数の都内法律事務所に勤務
平成25年 慶福法律事務所設立

【所有資格】
弁護士(識別番号36627_第一東京弁護士会)・図書館司書資格

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