こんにちは、うな探偵社調査部主任の竹中です。
さて本日からまた、過去の印象的だった調査のお話について、フィクション・ノンフィクション織り交ぜてお話させていただきたいと思います。
今回は少し変化球ですがうな探偵社の得意とする、浮気調査です。
今回の対象者はとある会社の会長をしている、70過ぎのおじいちゃんでした。
このおじいちゃん、Y会長には奥様もお子さんもお孫さんもいますが、その他に愛人もいます。
その愛人のE子さんが、今回の依頼者です。
E子さんはY会長の愛人を、もうかれこれ10年も続けているそうです。
Y会長が10年も愛人を囲っていて奥様にバレないのは、70歳を過ぎても奥様との夜の生活も欠かしたことがないからだろう、とのことでした。
その傍ら、愛人であるE子さんとも、生理も許さず、毎日のように男女の関係があったということです。
しかし、最近急に、E子さんとY会長との男女の関係が週に5日程に減ってしまったそうなのです。
奥様は仕方ないけれど、他に自分以外に愛人ができたのではないか?
それは絶対に許せない、
ということで、今回の調査が始まりました。
最初にこの依頼を受け、相談員が事務所に依頼を持ち帰った際、相談員、調査員、事務方一同、みんな口をそろえて言いました。
70歳を過ぎて週5は充分すぎる。ましてや奥様とも毎日しているなら…
ここまでよく頑張った、回数が減ったのは単に歳のせいで、愛人を増やしたなんてきっと依頼者の気のせいに違いない。
しかし、真実を知るにはやはりY会長の行動を見るしかありません。
白黒つけるために、Y会長の素行調査を行うことが決定しました。
調査は平日に行われました。
Y会長は会長の身のため毎日決まった時間に出社するわけではないらしく、何時に家を出るのか行動が読めませんでした。
さらに朝はかなり早朝から起きているらしい、とE子さんからの情報もあったため、夜明け前からの調査となりました。
竹中「出たぞ。出勤するようだな」
調査員A「会長なのにこんな朝早くから。働き者ですね」
Y会長は朝7時頃に、スーツ姿でビジネスバッグを持って自宅から現れました。
確かに70歳とは思えないしっかりとした足取りで、駅までスタスタと歩いていきます。
竹中「あれ、違う…逆方面に乗るようだな」
出勤すると思われる格好で出てきたY会長でしたが、どうやら真っすぐ会社に向かうわけではないようでした。
調査員A「一応、こっちは依頼者宅でもないですね」
竹中「取引先かなにかだろうか…」
Y会長が颯爽とした足取りで電車を降り、出口に向かったのは西川口駅でした。
慣れた様子で、朝の混雑したホームの人混みをすり抜けていきます。
竹中「西川口?といえばまさか…」
そのまさか、Y会長は駅から真っすぐに風俗街へ歩くと、ソープランドに直行しました。
その歩きの迷いのなさ、常連か丹念に調べてきたかのどちらかです。
調査員A「Y会長、70歳にして風俗とはさすがですね」
竹中「スーツ姿で出勤するふりをして朝から風俗か…ご家族も知ったら驚くだろうな…」
Y会長は2時間程でソープから出てきました。
先程と違い、少し辺りを見回すようにして歩きだします。
竹中「警戒か?追うぞ…いや、待て」
Y会長は足を止めたかと思うと、別のソープランドに入っていったのです。
きょろきょろしていたのは店を探していたのでした…
調査員A「なるほど、最近ソープにハマっていたから愛人との回数が減っていたんですね」
竹中「風俗通いしつつ愛人とも週5じゃ充分すごいけどな…」
70歳を越えても現役のY会長のパワーと器量に関心しつつ、2軒目のソープを張り込みます。
約2時間後、再びY会長は姿を現しました。
さすがに今日のお勤めは終了でこのまま帰宅…かと思われましたが、電車で移動したY会長が降りた駅は、職場でも自宅でもE子さん宅でもありませんでした。
Y会長は駅まで迎えにきていた若い女性の腰に手をまわして、談笑しながら歩きだします。
そうです、Y会長が向かったのは依頼者が懸念していた通り2人目の愛人宅でした。
ここまでくるとあっぱれです。
調査員たちは開いた口が塞がらないまま、その後Y会長がE子さん宅に移動するまで調査を続けました。
~実話~
浮気調査を行っていると、やはりこうした性にパワフルな人に出会う機会は多いです。
調査員I