ストーカー予防対策!?ストーカーされやすい人の特徴を知って対策しよう

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ストーカー被害

「ストーカー」という言葉が日本で定着したのは、1990年代のことだそうです。
つまり、平成時代の話です。

しかし、令和になってもいまだに問題解決の糸口もなく、むしろ年々巧妙化している「ストーカー」の問題。

できることならば、そんな「ストーカー」という問題に関わらず生きていきたいと思うものです。

そこで今回は、ストーカーされやすい人の特徴を代表例にご紹介します。
ストーカーされやすい人の特徴を覚え、ストーカーへの予防策として参考にしてみていただけたら幸いです。

1. ストーカーされやすい女性の特徴

まずは、ストーカーされやすい女性の特徴をご紹介します。
実際、ストーカー被害の9割が女性であるという警察の報告があります。

もちろん、次項から述べる特徴全てを持っているからといて、必ずしもストーカーされるわけではありません。
しかし、ストーカーが好みやすい特徴であり、その特徴を持つ女性はストーカーされやすい傾向にもあるようです。

1-1. 普段から優しく分け隔てのない態度

ストーカーされやすい女性の特徴の一つとして、「優しい」というのがあります。
そして、その優しさは分け隔てがありません。
それこそ、他者から見ても人柄の評判は良いという傾向にあります。

例えば、他の人がとっつきにくいと思う様な相手や、輪に入れずにいるような相手であっても、自分の友人と同様の態度で話しかけたり、相手の立場や状況で判断して対応を変えたりするということがありません。

そのため、ストーカー気質の男性を誤解させることがしばしばある様です。
実際は、みんなに優しくしているのですが、思い込みの激しいストーカー気質な男性は、「自分に優しいということは、自分を受け入れてくれている」と勘違いするのです。

人に優しくするというのは大切なことですが、ご自身の中での線引きをしておくことも重要です。
これ以上は、「N O」というラインは、しっかり示しておきましょう。

1-2. お人好しで押しに弱く人を信じやすい

ストーカーされやすい女性の特徴に、「押しに弱い」というのがあります。

それがなぜ「お人好し」なのか。
それは、「自分が拒否・否定したら相手を傷つけてしまうのではないか」と考えてしまうタイプの「押しに弱い」人だからです。

このような特徴を持つ女性は、そこまでなんとも思っていない相手に対してもその抱く必要のない罪悪感を抱いてしまうのです。

そのため、ストーカー気質の男性や、ストーカーになってしまった男性は、「もう少し強くいけばいけるのではないか」と勘違いし、復縁や付き合いの強要を迫ってきたりします。
この様なタイプの女性は、特に元交際相手からのストーカーをされやすいとも言えるでしょう

また、お人好しな女性というのは、簡単に人を信用してしまう傾向にもあります。
そのため、相手の話を鵜呑みにして、同情してしまったり信頼してしまったりしてしまうこともあるようです。

そんな特徴を察知するストーカー気質の男性は、あえて関心を引くような嘘を言ったり、贈り物をしてきたりすることもあるでしょう。
贈り物の中には、盗聴器などが仕掛けられていた、ということもあるようです。
少しでも怪しいと思ったら、贈り物や借り物を一度確認してみることをおすすめします。

1-3. いつも笑顔で怒らない

「笑顔」というのは、人を安心させたり、人を癒したりできる素晴らしいものです。
しかし、人に親近感や好感を与えるものというのは、自分が望んでいない相手にもそれらを与えてしまっているということでもあります。
その結果、ストーカーされやすい、という傾向にもあるようです。

なぜならストーカー気質の男性というのは、「自己中心的な思考」と、「思い込みの激しい」という特徴を持っていることが多い傾向にあります。
そのため、「笑顔を自分に向けてくれる」=「自分に好意がある」と勘違いされてしまうのです。

いつでも誰にでも笑顔で接しているだけなのに、なぜかストーカー気質な男性というのは、「自分にだけ」と思い込み、そんな女性に対し、歪んだ恋愛感情を向けてきます。

また、 普段から笑顔の人というのは、あまり不機嫌になったり、相手に怒ったりすることも少ないのではないでしょうか。
そういう点でも、ストーカー気質の男性は、「嫌がっていない」と勘違いされやすいのです。

もちろん、普段から笑顔で機嫌の良さそうな人というのは、人からも大いに好かれます。
しかし、その反面、ストーカーされやすい特徴でもあるのです。
自分に好感を抱く多くの人の中には、自分に害を成す可能性もある人が含まれていることもある、ということを知っておくことが重要です。

1-4. 露出は控えめで清純な雰囲気

モテる人というと、自信があって存在感が派手な人をイメージするのではないでしょうか。
そして、ストーカーされやすいのは、そういった「モテる美人」という認識を持っている方も少なくはありません。

しかし実は、ストーカーされやすい女性の外見的特徴としては、真面目で清純な雰囲気の女性が多いというのです。
また、「美人」というよりも「可愛らしい」雰囲気の人の方がストーカーされやすい傾向にあるようです。

ストーカー気質な男性には、真面目で清楚な雰囲気の女性は、誠実で抵抗できなさそうなイメージを与え露出が多く派手な印象の女性は、強そうなイメージを与えるようです。

ストーカー気質な男性は、見た目や性格的にコンプレックスを抱えていることも多いため、強そうな女性よりも、大人しくか弱そうな女性を狙うことが多いのです。
だからと言って、ストーカーされなくするために露出をした方がいいということではなく、相手によっては、毅然とした態度を見せることも大切です。

2. ストーカーされやすい男性の特徴

「ストーカー」という言葉が広まり初めの頃は、「ストーカーされるのは女性」というのが多くの認識でした。
確かに、実情として、ストーカー被害の男女比率を見れば、9割近くの被害が女性です。
しかし、それでも中には男性がストーカーされる被害というのも実際にあるのです。

そこで、続いてはストーカーされやすい男性の特徴の代表例をご紹介します。
もちろん、これらの特徴を持つ男性の全てがストーカーされるわけではありません。
しかし、ストーカーされやすい傾向にある特徴ですので、ぜひ参考にしてみてください。

2-1. ルックスがいい(ただし無自覚)

「ルックスがいい」=「イケメン」というわけではありません。
もちろん、顔の整った方というのも、「ルックスがいい」というかもしれませんし、女性にも人気があります。
しかし、ここでいう「ルックスがいい」というのは、顔だけでなく、雰囲気であったり対応の印象であったりも含まれます。

例えば、清潔感のある爽やかな男性というのは、女性からも好感度が高く、多くの人に好かれます。

女性は、よりレベルの高い男性に対して「付き合いたい」という願望を持つことが多く、恋愛感情を抱く傾向にあります。
つまり、ルックスがよく、多くの人気を得る男性というのは、女性にとってとても魅力的な恋愛対象です。

そして、その中には、ストーカー気質の女性も含まれていることがあります。
多くの女性を惹きつける魅力を持つ男性というのは、ストーカー気質な女性をも惹きつけ、その結果、ストーカーされやすくなるのです。

2-2. 優しく面倒見が良い

優しく面倒見の良い男性というのは、ストーカー気質な女性に狙われやすい傾向にあります。

基本的に、ストーカー気質な人というのは、「自己中心的な思考」と「思い込みの激しい」ところがあります。
そのため、優しくされたり、助けられたりすると、「自分のことが好きなのでは?」と思い込み、その勘違いをキッカケにストーカー行為が始まってしまうこともあるようです。

特に、あまり男性慣れをしておらず、男性の優しさというものへの免疫がない女性にストーカーされやすい傾向にあります。

女性に対して優しい男性は多いです。
女性に対し、強い態度を示したら傷つけてしまうのではないか、と思う男性も多いのではないでしょうか。
しかし、ストーカー気質な相手に対しては、毅然とした態度での「拒否」が必要です。

2-3. 真面目で誠実、嘘がつけない

真面目で誠実な人、というのは、相手を軽く流したり対応を変えたりすることが苦手です。
また、嘘をつけない人というのも、口先で相手をかわすことが出来ません。

これらの特徴を持つ男性も、ストーカーに狙われやすい傾向にあります。

なぜなら、たとえ相手がストーカー気質な女性であっても、誠実に対応しようとしてしまうからです。
ストーカー気質な人というのは、基本的に思い込みが激しいものです。
そのため、たとえ「拒否」の姿勢を見せていたとしても、対応してくれているというだけで、「もっと猛アピールすればいずれ進展する」と、勝手に解釈してしまう可能性があるのです。
むしろ、真面目に誠実に対応する男性に対し、接触を増やしてくる可能性があります。

また、嘘がつけない男性というのは、気づけばストーカー気質な女性に対し、多くの情報を渡してしまっていたりするため、追い込まれてしまうこともあるでしょう。
その結果、口先で躱したりすることができず、自分の生活や環境を侵されてしまった、ということもあるようです。

誠実に応対するのも大切ですが、相手によっては、接触する機会やご自身の情報を渡す度合いを気にしてみることをお勧めします。

2-4. コミュニティのまとめ役やリーダー的ポジション

みんなのまとめ役や、リーダー的な男性というのは、女性にとって魅力的に見えることが多いです。
中には、そのような男性と付き合うことによって、自分の価値や地位が上がると勘違いしてしまう女性もいます。

例えば、社会的ステータスの高い男性や、知名度の高い男性、スクールなどの講師の男性というのは、女性に恋愛感情を向けられることも少なくないのではないでしょうか。
しかし、その結果、ストーカーされやすい傾向にもあるということです。

多くの女性を引き寄せる、というのは、その中にストーカー気質な女性が含まれている可能性も上がっているということを忘れてはいけません。

また、社会的ステータスの高い男性や、リーダーのポジションにいる男性というのは、問題が起きないよう、特に女性に対し、丁寧な対応を心がけていることが多いのではないでしょうか。

その丁寧な対応は、思い込みが激しいという特徴をもつストーカー気質な人から見ると、自分への好意と勘違いしている可能性が高いのです。

女性に対して冷たい態度を取るというのが難しいと思う男性も多いでしょう。
しかし、ライン引きは重要で、「脈なしアピール」は毅然とした態度で示しておくことが重要です。

3. ストーカーされやすい人たちがしている予防対策とは?

ここまで、男女別にストーカーされやすい人の特徴の代表例をご紹介してきました。
そして、その対応策として、どのような対応が重要かも先述しました。

しかし、そうは言っても、状況や立場によっては、急に対応を変えるというのは難しいかもしれません。
そこで、続いては、ストーカーされやすい人たちが、どのような予防策を行っているのかをご紹介します。

これらの方法が全てのストーカーを予防できるわけではありませんが、ストーカーされる可能性を少しでも下げる参考にしてみてください。

3-1. その時に居なくても恋人がいると公言しておく

まず、ストーカーというのは、ストーカーする相手を恋愛対象としてみていることが多いです。
そのため、すでに付き合っている「恋人」がいることを公言するだけでも、ストーカーされる可能性を下げられるのではないでしょうか。

つまり、好意を持たれる前に、相手の恋愛対象から外れておく、ということです。

ただし、相手によって「恋人がいる・いない」を変えないように気をつけましょう
学校やバイト先、職場や習い事の場など、コミュニティ単位で共通させておくことが重要です。

3-2. 恋愛対象以外に優しくしない

ストーカーされやすい人がしているストーカー予防策の2つ目は、「恋愛対象以外に優しくしない」ことです。

だからと言って、冷たい態度をとる、というのが難しいという人も多いでしょう。
ここでいう「優しくしない」というのは、思わせぶりな態度をしないということです。

自分の恋愛対象に対しては、どれだけ優しくしても構いません。
しかし、それ以外の人に対しては、明確な対応の差を出した方がいいということです。

例えば、物理的な距離を取ったり、接触頻度を減らしたりするだけでも、対応の差が見えるはずです。
ご自身の心が誰に向いているのか、また、それ以外は男女の区別なく皆同じである、という態度を明確に見せることで、歪んだ愛情を向けてくるストーカーを予防することができるのかもしれません。

3-3. SNSなどネットにあまり自己情報を開示しない

最近では、「ネットストーカー」という言葉も出てきました。
S N Sの普及が伴うにつれ、その被害も増え、さらに、年々と手口は巧妙化しているそうです。

S N Sなどで多くの人と接点を持つ機会が増えたというメリットの反面、ご自身に対して歪んだ恋愛感情や理不尽な憎悪などを向けてくる相手と遭遇する可能性も高くなっています。
だからこそ、S N Sやネット掲示板などに、安易にご自身の情報を晒さないようにすることが重要です。

ストーカーされやすい人が行っているストーカー予防策として、個人を特定するような情報はアップしない、写真上の情報も同様に気をつける、ということがあるようです。

さらに言えば、リアルタイムの情報を投稿するのも控えているとのことです。
なぜなら、行動パターンやライフサイクルがバレてしまうと、それをストーカー行為に利用されてしまうからだそうです。

特にS N Sは、不特定多数の匿名の人間が見ている場です。
それを反対に言えば、いつ誰が、あなたのストーカーに変わっているかも分からない状況でもあるということです。
そのような場所では、極力ご自身の情報開示は慎重に行っていただくことが重要です。

4. ストーカーの問題解決には迅速な対応が重要

ストーカーというのは、最初から明確なストーカー行為をしてくるわけではありません。
だからこそ、強く拒否することが出来なかったり、警戒して距離を置くことが出来なかったりするのではないでしょうか。
むしろ、自分が「ストーカーされている」という感覚を持たずに悩んでいる人も多いでしょう。

しかし、ストーカーのストーカー行為というのは、エスカレートしていくものです。
おそらく、どこのどんな情報を見たとしても、そのように書いてあるはずです。

それは、ストーカー行為という犯罪は、感情というものが動機であり、明確な目的意識で行われる犯罪ではないからかもしれません。

そして、大概は、ご自身で抱えられないほどの悩みになって初めて、「自分はストーカーされている」と、気づくのではないでしょうか。

けれども、ストーカー行為がエスカレートしていった状態になればなるほど、ストーカー問題というのは解決するのも困難になっていく傾向にあります。
その反対に、早期の段階であればあるほど、解決もそこまで困難なものではないかもしれません。

一見すると明確なストーカー行為と言えなかったとしても、ご自身が不愉快な思いをするような感情の向け方をされた場合には、なるべく早めに拒否の姿勢や態度を示すように心がけましょう

5. ストーカーされている?と思ったらすぐに第三者へ相談する

ストーカーによるストーカー行為に対しては、なるべく早めの明確な拒否を示すことが重要です。
その意思表示が、ストーカー問題を大きくさせない秘訣でもあります。

しかし、中にはその「拒否」の姿勢が、ストーカーの心に「憎悪」を芽生えさせてしまうこともあるかもしれません。

だからこそ、ご自身がストーカーされていることは、すぐに第三者へ相談しましょう。
ご自身の心の支えとしてご家族や友人へ相談してみるのもいいでしょう。

法的な対処を考えているのならば、弁護士への相談を検討してみるのもいいですし、身の危険や不安を解消したいのなら、警察への相談もいいかもしれません。
ただし、警察や弁護士は、ストーカーの問題解決のためにすぐ動いてくれるとは限りません

なぜなら、警察や弁護士というのは大きな権限を持っている職業でもあるため、法的な根拠や証拠がなければ、安易に動けないという制限もあるのです。

つまり、警察や弁護士に対処してもらうためには、「ストーカー行為をされている」という明確な証拠が必要になってくるということです。
そして、そのストーカー行為をしている対象者も判明していなくてはなりません。

けれど、都合よくストーカー行為の証拠が集まるとも限りませんし、むしろどれほどの証拠が必要なのかも分からない場合もあるでしょう。
もしかしたら、誰にストーカーされているのかも分からない、という場合もあるかもしれません。

そのような場合には、調査のプロである探偵への調査依頼を検討してみるのも一つの方法です。

専門家によるストーカー調査であれば、ご本人では気づかなかったポイントから調査が進む場合もあります。
何より、ストーカーの問題解決のために必要な証拠を、効率的に集めることも可能です。

ご自身の状況にもよりますが、ストーカーされていると思ったら、すぐに第三者へ相談することをお勧めします。

Supervisor Information

監修者情報 | 金子 玄

慶福法律事務所代表

【出身大学】
慶應義塾大学法学部法律学科・大学院法学研究科修士課程を修了

【経歴】
平成19年 弁護士登録後、複数の都内法律事務所に勤務
平成25年 慶福法律事務所設立

【所有資格】
弁護士(識別番号36627_第一東京弁護士会)・図書館司書資格

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