配偶者やパートナーが浮気・不倫をしている、もしくは疑いがあると気付いた時、動揺して冷静な判断をするのが難しくなります。誰かに相談したくても、誰にどのように話せばいいのか分からなくて困っている方もいるでしょう。
身近な存在の友人や親せきに相談するのも一つの方法ですが、いくつかリスクもあります。また、状況や「本当に不倫しているのか確認したい」「慰謝料を請求したい」「離婚したい」など目的別で相談先が変わってきます。どちらにせよ悩みは一人で抱え込まず、なるべく早く第三者に相談しましょう。
今回の記事では、配偶者が浮気・不倫していると分かった際に誰に相談すればよいのかを徹底解説します。浮気・不倫に悩んだときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
浮気・不倫の相談を友人や親せきにするリスクとは?
気の合う友人や親せきへの浮気・不倫の相談は、気軽にできるというメリットがあります。また、自分の状況や気持ちを理解している身近な存在なので共感してもらいやすく、安心感も得られるでしょう。
一方で、友人や親せきへの相談にはいくつかリスクがあります。その一つが、誤った解決策を提案してくる可能性です。相談はしやすいですが、浮気・不倫問題に関する専門知識を持っているとは限りません。そのため、間違った解決策をアドバイスされることも。そのまま行動に移してしまうと、問題を解決できずに状況を悪化させる可能性もあるでしょう。
また、相談内容を他の第三者に話されるリスクもあります。浮気や不倫の相談はプライベートな内容も多いため、相談者以外に知られたくない方が多いでしょう。「誰にも言わないで」とお願いしても、人によっては話してしまうこともあるようです。それがきっかけで噂になると、配偶者に「不倫がバレてしまった」と気付かれ証拠隠滅される可能性があります。
浮気・不倫の相談を友人や親せきにする場合の注意点
リスクを理解した上で浮気・不倫の相談を友人や親せきにしたいときには、いくつか注意するべき点があります。1つ目は、誰に相談するかを見極めることです。やはり口が固く、他の友人などに話さないことを徹底してくれる方にしましょう。
2つ目の注意点は、相談する人数です。浮気や不倫などのデリケートな問題を相談するのは一人に限定しましょう。なぜなら、相談する人数が増えれば増えるほど、第三者に内容を話される可能性が高くなるからです。
そして、3つ目の注意点は相談するときに他言無用であることをしっかり伝えることです。相談相手には「信頼しているあなた一人に相談している」「内容は誰にも言わないでほしい」とはっきり伝え、自分だけに相談していると相手に自覚してもらいましょう。そうすれば、もし噂が広まったときに自分が話したとすぐバレるので、他言することもなくなります。
浮気・不倫の相談は目的や状況によって判断するべき
浮気・不倫を相談するときは状況を把握し、自分がこの先どうしたいのか目的をはっきりさせてから相談先を決めるとスムーズでしょう。なぜなら、浮気や不倫に関してはケースごとに状況が違い、目的によって対応方法が変わってくるからです。
例えば、ただ悩みを聞いてもらいたいだけであれば友人やカウンセラーなどに相談すると気が晴れるでしょう。しかし、不倫相手と別れさせたい、離婚や慰謝料の支払いを相手に求めたいなどの目的があれば、それぞれの専門家に相談する必要があります。相手が要求に応じなければ裁判になることもあり、裁判をするには法律に詳しい弁護士などに相談しなければなりません。
【目的・状況別】浮気・不倫の相談先
ここからは、目的や状況別の相談先を解説します。解説する相談先は以下の8つです。
- 友人・親せき
- 浮気経験者
- インターネット掲示板
- NPOや自治体の相談窓口
- 夫婦カウンセラー
- 探偵事務所
- 法テラス
- 弁護士
友人・親せき|共感してもらいたい
ご自身の悩みや辛さを共感してもらいたい方は、身近な存在である友人や親せきに相談しましょう。友人・親せきであればあなたの状況や性格などをよく知っているので、自分のことのように共感して心配してくれます。「あなたは悪くない」などの精神的に楽になる言葉をかけてもらえるメリットもあるでしょう。また、話を身近な人に話すことによって冷静になり、今後の判断もしやすくなります。とにかく話を聞いてもらいたい方、味方が欲しい方に最適な相談先です。
浮気経験者|実例を参考にしたい
自身の周りに配偶者に浮気や不倫をされた、した方がいれば、経験者に相談するのも一つの手です。浮気・不倫が発覚した後どうしたか、離婚はしたのか、慰謝料をもらうまでに何をしたのかなど、経験に基づいたリアルな対処法が聞けるでしょう。問題をすでに解決した方であれば、「あのときに証拠を残しておけばよかった」など経験したからこそできる有効なアドバイスがもらえるかもしれません。実例を参考に浮気・不倫の問題を解決したい方、実用的な意見をもらいたい方におすすめです。
インターネット掲示板|客観的な意見がほしい
匿名で誰かに相談したい方、いろいろな意見を聞きたい方は、インターネット掲示板を利用してみましょう。インターネット掲示板であれば匿名で顔を出さずに気軽に相談できます。回答者もあなたのことを知らない方ばかりなので、客観的な意見をもらえるでしょう。
また、インターネットの掲示板であれば無料で利用できるので費用がかかりません。正確さは回答によりますが、法律や裁判に関する相談にも詳しい方がいれば回答してもらえるでしょう。一度掲示板で相談してみて、正確性の高い役に立つ意見を採用するのがおすすめです。ただし、匿名だからこそ辛辣な言葉や無責任な回答をもらうデメリットもあるので注意が必要です。
NPOや自治体の相談窓口|無料で相談したい
浮気や不倫の問題に詳しい方に無料で相談したい方は、NPOや自治体の相談窓口に相談してみましょう。NPOや自治体が運営する相談機関であれば、無料で相談できるので気軽に行けます。個人情報の管理を行っているので、相談内容が第三者に漏れることもありません。
団体によって相談できる内容はさまざまです。自治体の相談窓口であれば、悩みを聞いた後に解決に適した専門機関を紹介してくれます。また、福祉事務所であれば離婚後の生活についての相談もできます。ただし、離婚や慰謝料の手続きなどは行わないので、手続きを依頼したい方には向いていません。
夫婦カウンセラー|夫婦関係を改善したい
心理学的なアプローチで夫婦関係が改善するケースもあります。浮気・不倫の問題で仲が悪くなってしまった夫婦関係を改善したい方は、夫婦カウンセラーを相談先に選びましょう。夫婦カウンセラーであれば過去の相談例や心理学の知識から、あなたに合ったアドバイスをしてくれます。感情のコントロール方法なども教えてもらえるでしょう。また、仕事として相談を受けるので相談内容を第三者に話されることはありません。
しかし、相談費用がかかるのでカウンセラー選びは慎重に行いましょう。カウンセラーは無資格でも肩書にできるので、質に幅があります。臨床心理士などの国家資格を持っているか、実績はあるのかを確認してから選ぶといいでしょう。費用はおおよそ1時間1万円〜です。
探偵事務所|浮気をやめさせたい
配偶者の浮気をやめさせたいのであれば、探偵事務所への相談がおすすめです。探偵は各都道府県の公安委員会にも認められている職業です。仕事内容はさまざまですが不倫調査の依頼が多く、浮気や不倫のパターンや証拠をつかむノウハウを持つ専門家でもあります。相談するとさまざまな視点からアドバイスがもらえるでしょう。
また、不倫をした配偶者に慰謝料の請求や離婚を求める場合は、不倫の事実を証明する証拠が必要です。その証拠集めにも探偵の利用が役立ちます。独自の方法で配偶者の行動を把握し、不倫相手とホテルに出入りする写真などを提供します。その他、浮気をしているか確かめたい方にも最適です。正規の探偵事務所であれば、調査の契約を無理に迫られることはありません。また、浮気調査をするべきかの相談は基本的に無料なので、安心して相談できます。
法テラス|無料で法律相談をしたい
費用をかけずに浮気・不倫に関する法律相談をしたい場合は、法テラスの利用がいいでしょう。法テラスは国によって設立されており、法的トラブルを抱えている方に最適な情報を無料で案内する相談機関です。
また、経済的な理由により弁護士に相談に行けない場合に法律相談をしてくれたり、必要に応じて弁護士・司法書士費用の立替えも行います。ただし、費用の立替えには収入などに関する一定の条件があるので、利用したい方は事前に確認しましょう。法テラスはカウンセラーなどの精神的なアドバイスは行いません。しかし、お金がなくても離婚の裁判をしたいなどさまざまな事情がある方を助ける存在として活用されています。
弁護士|離婚を考えている
配偶者が浮気・不倫している証拠があり、離婚や慰謝料を請求したい方は弁護士に相談しましょう。弁護士は法律の専門家なので、離婚に向けた適切なアドバイスをしてくれます。また、弁護士は司法試験に合格して研修を終えなければなれないため、どの弁護士でも一定の能力があります。そのため、安心して相談できるでしょう。さらに、相談以外に裁判所の手続きや配偶者や不倫相手との示談交渉などの代行も依頼できます。配偶者に不倫を認めさせ、離婚をしたい方の相談先として最適です。
ただし、弁護士の利用には費用がかかり、その額もそれぞれです。事務所によっては高額な費用がかかるので、法律事務所を選ぶ際には費用もチェックしましょう。最近では、初回の法律相談を無料で行っている弁護士もいます。費用に関して不安がある方や正式に弁護士に依頼するか迷っている方は利用してみるといいでしょう。
浮気・不倫の相談をする前の準備
相談したい相手や相談機関が決まったら、以下の準備をしましょう。
- 最終的な目的を明確にする
- 状況の整理をする
それぞれ解説します。
最終的な目的を明確にする
浮気や不倫問題を相談する前には、自分が最終的にどうしたいのか決めておきましょう。目的をはっきりさせておけば、スムーズに相談できます。的確なアドバイスももらいやすくなるでしょう。不倫問題を解決する場合、まずは離婚をするのか、慰謝料を請求するのかを決めておきます。この判断は一時的な感情に流されず、冷静になって考えることをおすすめします。配偶者のいいところや将来の計画などを考慮し、決定しましょう。
また、慰謝料は不倫相手にも請求できます。離婚をしない場合は、不倫相手のみに請求することも可能です。ただし、不倫相手が払いきれないときは配偶者も支払う義務が生じる可能性があるので注意しましょう。
状況の整理をする
状況の整理を行っておくと、弁護士や探偵事務所などへの相談もスムーズに進みます。整理したい具体的な項目は3つです。
1つ目は不倫の証拠の有無です。浮気・不倫をしている確証があり、証拠があればまとめておきましょう。不倫の証拠が揃っていれば、裁判で配偶者の不倫を証明できます。もし、証拠がない場合は、探偵事務所に相談するといいでしょう。
2つ目は不倫によって生じた夫婦関係への影響です。不倫によってどのような悪影響があったのか、時系列などで整理しておきましょう。ご自身の精神的に辛かったこともメモなどでまとめるといいでしょう。
3つ目は不倫相手との関係です。不倫相手がどのような関係だった人なのかを整理します。不倫相手との関係と2つ目の夫婦関係への影響は、離婚や慰謝料請求の認められやすさや請求できる金額に関わってくるので、できるだけ細かく整理しておくと有利に進められるでしょう。
探偵事務所に浮気・不倫の相談をするメリット
探偵事務所に浮気・不倫を相談する前に、メリット・デメリットを理解しておくと安心です。1つ目のメリットは浮気や不倫に関する問題を熟知し、実例も多く知っている専門家からのアドバイスを無料で聞ける点です。探偵事務所は調査を依頼する前にリスニングとして相談を受け付けています。無料で相談でき、状況や話の内容から今後の流れを適切に提案してもらえます。
2つ目のメリットは、法廷でも認められる調査報告書が手に入る点です。探偵が提供する調査結果は、正確性の高い証拠として扱われるので有利に裁判を進められます。探偵は調査力や技術が優れており、不倫の決定的な証拠となる写真や情報を提供してもらえるでしょう。
また、調査を依頼する前に弁護士などを紹介してもらえる探偵事務所もあります。東京都台東区にある「うな探偵社」であれば、お客さまが安心して相談できるよう調査を依頼する前に弁護士と相談ができます。法律の専門家としっかり話し合うことで解決策や必要な証拠が明確になり、うな探偵社に依頼する内容も無駄がないでしょう。弁護士は調査後でも紹介してもらえるので、希望にあった対応をしてもらえます。
探偵事務所に浮気・不倫の相談をするデメリット
探偵事務所に相談するデメリットは、真実に向き合わなければならない点です。調査報告書が思っていたよりも辛い結果だった場合には、人によっては悲しみを感じるかもしれません。
もう一つのデメリットは、予想外の展開になってしまう可能性がある点です。探偵はお客さまの目的のために調査するのが基本ですが、調査すると全く逆の結果になるケースが多くあります。例えば、不倫を疑い離婚を決意して調査を依頼したのに、夫は会社の業績悪化が原因で残業が増えていた、実はリストラされているのに言い出せず帰宅が遅くなっていたなど、浮気や不倫の事実がなかった場合です。その場合は費用をかけずに調査する必要がなかったと後悔するかもしれません。
浮気・不倫に悩んだ時の対処方法
浮気・不倫に悩むと辛い状況になりがちです。辛い時には以下の対処法を試してみてください。
- 自分を責めない
- 一人で抱え込まない
それぞれご紹介します。
自分を責めない
「自分の態度が悪かったのかな」と自分を責めるのはやめましょう。浮気や不倫は配偶者が自分で判断して行動した結果です。不倫を責めたとき「夫婦仲が悪かったから」と言ってきても、結局は言い訳に過ぎません。不倫をされた側が責められる正当な理由とはならないため、自分に責任はないと考えましょう。
一人で抱え込まない
浮気や不倫問題の悩みを一人だけで考えると、悲観的な選択肢しか出てこない場合があります。一人で抱え込まずに、まずは誰か相談しやすい人に話して冷静になるといいでしょう。冷静になれば夫婦関係を修復したいのか、もしくは離婚したいのかの目的がはっきりし、相談先も選びやすくなります。解決に向かう一歩を踏み出し、あなたのこれからの人生を守るために進みましょう。
まとめ
今回は浮気・不倫の相談先を状況・目的別で解説しました。配偶者の不倫でお悩みであれば、まず誰かに相談して落ち着きましょう。証拠が十分にある場合は離婚も認められやすく、慰謝料として請求できる金額も多くなります。弁護士に相談し、解決に向けて具体的な手続きを行いましょう。
証拠がない、確実な証拠を得て裁判を有利に進めたい方は探偵事務所への相談がおすすめです。うな探偵社なら弁護士への相談も一緒にできるので、時間や手間が省けます。探偵社に心当たりがない方は、ぜひ参考にしてください。