<家出人調査>家出人はいったいどこにいったのか?行き先を調べたいなら……

家出人はいったいどこにいったのか?行き先を調べたいなら……

 

息子が学校から帰ってこない。
妻が突然失踪した。
交際を許さなかったら娘が男と駈け落ちした。
旦那が置手紙を残してどこかにいってしまった。
従業員が出社して何日も無断欠勤している。連絡してもつながらない。

この様に大切な家族が突然家出をしてしまったらいったいどうすればいいのでしょうか?
なんで家出をしたのか聞きたい。
勝手に出て行ったことを叱りたい。
自分に非があったので謝りたい。

駆られる思いは様々でしょう。しかしまずは見つけなければ意味がありません!

目次

1.警察は家出人探しに全く役に立ちません
1-1.毎年約80000人行方不明になっている
1-2.家出、失踪は民事の問題である
2.特定行方不明者に家出人がなったら警察は積極的に捜索してくれます
2-1.殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者
2-2.少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者
2-3.行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者
2-4.遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者
2-5. 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者
2-6.病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの
3.家出人の行き先候補として下記のような場所が選ばれやすいです
3-1.ネットカフェ
3-2.友人の家
3-3.飲食店
3-4.実家
3-5.ゲームセンター
3-6.公園
3-7.SNSで知り合った人の家
4.もしかしたらこんなところを家出人は行き先にしてしまっているかも知れません
4-1.海外
4-2.山林
4-3.車中泊
5.まとめ

 

1.警察は家出人探しに全く役に立ちません

 

大切な人が家出したらまず警察に捜索を頼もうとする人が多いと思います。
しかし家出人捜索に警察は全く役に立ちません。

その理由を今から解説していきます。

 

1-1.毎年約80000人行方不明になっている

 

警察庁の発表では、行方不明者は約80000人が行方不明になっています。

毎年約80000人ですので、実際に現在進行形で行方不明になっている人はもっと多いです。
はっきり申し上げまして現在の警察官の人数では処理しきれません。

失踪した家出人はあなたにとってとても大切な人でも、警察から見れば毎年80000人出てくる人間の1人に過ぎず、特別に力を入れて捜索する理由はありません。

 

1-2.家出、失踪は民事の問題である

 

誘拐、拉致された場合はともかく、書置きなどを残して失踪した場合、家出人は自らの意志で家出することを選択して失踪しています。

そうなると事件性はなく民事の問題になります。
警察は民事不介入を原則にしておりますので、民事上のトラブルである家出問題には、法律上介入したくてもできません。

2.特定行方不明者に家出人がなったら警察は積極的に捜索してくれます

 

以上の理由で家出人捜索を警察は積極的には行いません。

しかし一定の条件を満たす特定失踪者に関しては積極的に捜索を行います。
特定行方不明者の失踪は事件性が強い、もしくは事件に巻き込まれる可能性が高いと警察が判断するからです。

では、どの様な家出人が特定行方不明者に該当するかをご説明させて頂きます。

 

2-1.殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者

 

殺害予告を受けていた、身代金の要求をうけた、など明らかに家出人が犯罪に巻き込まれた可能性が高い場合は特定失踪者に該当します。

 

2-2.少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者

 

中学生以下は正常な判断ができない子供です。
なので、突然家出をしてしまった場合、置手紙などを残していたとしても事件性が高いと判断されます。

ただ、高校生以上ですと、そう判断されず初動が遅れる場合も多いです。

 

2-3.行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者

 

失踪者が自然災害や大規模な事故に巻き込まれた可能性がある場合、命の危険が高いので警察は積極的に捜索を行います。

 

2-4.遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者

 

家出をする際に遺書が残っていたり、多額の負債に悩まされていたりなど、家出人自身が自ら命を断つ可能性が高い場合、それを防止するために警察は積極的に動いてくれます。

 

2-5. 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者

 

重度の精神病を患い善悪の判断がつかない人間が、刃物などを持って家出をした場合、事件の被疑者になる可能性が高いので警察は積極的に保護しようとします。

 

2-6.病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの

 

認知症の老人や、命に関わる重要な身体疾患をもった人間など1人で生活していく能力がない人間が失踪した場合、命の危険がありますので、警察は保護の為に積極的に動きます。

この様に家出人が事件の被害者、被疑者になる可能性が濃厚な場合や、命に関わる危険があることに巻き込まれている可能性が高い場合、警察は積極的に家出人を捜索します。

それ以外の場合は一般家出人として分類されてリストに記載されて終わりです。
それでも職務質問などで偶然に見つかる可能性は僅かにありますので、届出でる意味はあります。
しかし、これで家出人が見つかるという過剰な期待は持ってはいけません。

 

3.家出人の行き先候補として下記のような場所が選ばれやすいです

 

なので、家出人は自力で探すしかありません。

ここでは家出人が行き先として多く選ぶものをお伝えさせて頂きます。
家出人探しの参考にしてください。

 

3-1.ネットカフェ

 

宿泊だけでなく、食事やシャワーも完備しているネットカフェは家出先になりやすいです。
費用も安く抑えられるので、家出人が、金銭的に余裕がなくても利用している可能性があります。

 

3-2.友人の家

 

家出人が子どもでも家出の行き先として可能性が高いのが友人の家です。
相手が一人暮らしの場合は、バレにくいため候補として優先順位が高いでしょう。

 

3-3.飲食店

 

24時間営業の店は、寝ることはできないものの安全に過ごせるので夜間帯に過ごす場所として使用していることが多いです。
子どもの家出でも候補に上がるでしょう。

 

3-4.実家

 

夫婦やカップルの場合は、実家に帰るケースもあります。
何か2人の間でトラブルがあった際に、頼りになるので候補に上がりやすいです。

 

3-5.ゲームセンター

 

子どもの場合は、ゲームセンターで気を紛らわせて過ごしていることが多いです。
家出をした本人も不安な気持ちを抱えたまま過ごしているので、人の多いうるさい場所が落ち着くと感じることもあるからです。

 

3-6.公園

 

全く金銭を持たずに家出した場合は、公園で寝泊りをすることがあります。
特に夜でも過ごしやすい季節の場合は可能性が高くなるでしょう。
また、家出人が高齢者の場合、近所の公園で徘徊していることも考えられます。
なりふり構わず家出をした場合は、変質者やホームレスなど遭遇しトラブルに巻き込まれやすいので早急に探す必要があります。

 

3-7.SNSで知り合った人の家

 

SNSでは家出少女というハッシュタグを使って、泊まり先を探している若い女性が沢山います。

これに対して、反応する人が多く存在し、性犯罪に巻き込まれる危険性が非常に高いです。

 

4.もしかしたらこんなところを家出人は行き先にしてしまっているかも知れません

 

家出の理由によっては上記以外の場所も視野に入れる必要があります。
探すことがより困難になるので、家出の理由や所持している物を、早急に推測して対処しなければなりません。

 

4-1.海外

 

借金を抱えている場合や、仕事でのトラブルなどで、行き詰って家出をした場合は、海外に逃げた可能性も視野に入れなければなりません。

普段の発言や、パスポートの所持の有無などを確認しましょう。

 

4-2.山林

 

精神的に疲れていて、普段から自殺をほのめかすような発言がある場合、山林に一人で行く危険もあります。

この場合は命の危険を伴うため早急に捜索が必要です。

 

4-3.車中泊

 

家出人が大人である場合は、車で遠方まで移動していることも考えられます。
所持金が少ないと車中泊で何日も過ごすことになり、家出人も疲弊するため、自殺など最悪の事態も考慮しなければなりません。
行き先が遠いほど、探すのが困難になるので、早めの対処を要します。

 

5.まとめ

 

ただ、ご自身だけで家出人を捜索されるにはどうしても限界があると思います。
ですので、早期に発見されたいのであれば、警察、自力での捜索と併用して探偵に家出人捜索を依頼されるのが効率的です。