「パートナーが浮気しているかも」と思っても、なかなか確信できないことが多いのではないでしょうか。
証拠を押さえるための手段として、思いつきやすいものの一つがGPSでの調査。位置情報からいつどこに居たのか知ることで、浮気の疑惑を確信へと変えるのに役立ちます。
安価で手に入れられることもあり、自分で浮気調査する際に重宝する道具と思われがちですが、実は気を付けないといけない点がいくつかあるのです。
場合によっては違法行為になってしまったり、相手にバレて不信感を覚えさせたりしてするかもしれません。
GPSを使って自分で浮気調査する際に気を付けるべきポイントや、バレにくい設置場所などを解説します。浮気かも?と疑っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分で浮気調査する際にGPSが使われる理由
自分で浮気調査する際にGPSが利用される理由として、大きく3つの要因が挙げられます。
浮気調査の一つの手段として、どのような利点があるのか紹介するので、パートナーが浮気しているかもしれないと疑っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
浮気の疑いに確信が持てるから
大きなメリットとして挙げられるのが、相手の浮気疑惑に確信が持てるという点です。
「浮気かも?」と思った時点で、どちらにせよ気が気ではなく、モヤモヤとし続けることになるので、シロにせよクロにせよ「ハッキリさせる」ことは重要な区切りです。
「浮気を止めさせて交際を続けたい」「浮気の証拠をつかんで慰謝料を請求したい」どのような場合であっても、浮気しているかどうか確認するのがファーストステップでしょう。
GPSでパートナーの足跡を辿れば、相手がどのような行動を取っているのかわかるので、勘違いだったのか浮気だったのかハッキリします。
また尾行調査時に対象者を見失いにくくなるので、浮気の証拠をつかみやすくなるというメリットもあります。
浮気していると疑っているが、確信を持てない際にGPSは役立つでしょう。
慰謝料請求・交渉のための証拠集めに役立つから
慰謝料を請求したり、離婚交渉したりする際に、証拠品の一つとして役立つというのもメリットです。
パートナーの浮気が確実なものだと証拠をつかんでおくと、慰謝料や離婚の交渉を有利に進めやすくなります。
GPSは位置情報に誤差が生じたり、そこに居たことしかわからなかったりするため、行動履歴だけでは証拠としては弱いものの、証拠集めの補助として役立ちます。
例えばGPSで浮気現場の位置を特定し、待ち伏せして肉体関係を裏付ける決定的な写真を撮るなど、尾行や待ち伏せの精度を高めるのに効果的です。
こうした証拠集めの補助に使える面があるので、自分で浮気調査する際に役立つと考えられます。
安価で手に入れられるから
GPSのタイプにもよりますが、比較的安価で手に入りやすいというのもポイントです。
商品によっては1万円前後で購入できるものもあり、高額な商品であっても購入ではなくレンタルで利用できる場合もあります。
探偵事務所へ調査することを考えると、比較的安価だといえるでしょう。
とはいえレンタルの場合は、もし対象者がGPS機器を破壊してしまった時、弁償責任が生じるリスクもあります。
安価で手に入れることが可能なので、調査を依頼するほど確信が持てない場合に自分で行う調査としては有効な手段の一つです。
GPSを使って自分で浮気調査する際に気を付ける点
GPSを使えばパートナーの位置情報を簡単に知れるので、どのような行動を取っているのか手に取るようにわかるでしょう。
不貞行為していないか探るのはもちろんですが、尾行や張り込みの補助に使えるなど、浮気調査に役立つアイテムだといえます。
しかし注意しておかなければならないポイントがいくつかあり、最悪の場合は違法行為につながることも。調査前に注意点を押さえておきましょう。
違法行為につながる場合がある
GPSで位置情報を探る行為は、ともすれば違法行為につながるかもしれないので注意が必要です。
GPS機器を設置することは、プライバシーの侵害やストーカー行為との境界線が曖昧で、一歩間違えれば訴えられかねません。(※)
例えば自分の家や車などの共有財産にGPSを設置するのは問題ありませんが、パートナーの持ち物や車などにGPS機器を取り付けるのは違法となる可能性があります。
また、たとえ夫婦でも別居中であれば、無断で車に設置するのは違法とみなされるかもしれません。
パートナーとの間はもちろんですが、第三者である浮気相手にGPSを設置するのは御法度です。浮気相手から逆に訴えられるリスクがあります。
「黙っていればバレない」と思われるかもしれませんが、裁判になるリスクがあるだけでなく、違法行為で収集された証拠は裁判で認められないので、百害あって一利なしです。
夫婦共用の車や自宅など、共有財産以外へのGPS機器の設置は避けてください。
GPSがバレると証拠を集めにくくなる
GPSがバレることで、浮気を疑っていることがパートナーに伝われば、その後の調査が難しくなってしまいます。
警戒していない相手を尾行するのと、常に周りを気にしている相手を尾行するのでは、後者の方が難易度が高くなります。
他にも浮気相手との密会を避けるようになったり、いつもと行動パターンを変更したりされると、調査しにくくなってしまうでしょう。
GPSがバレることは珍しくなく、意外と発見されてしまうリスクが高いものです。
例えばあなたが挙動不審になることで、パートナーが不審に感じバレるケースや、バッテリー交換中にバレるケースなど、不意にバレてしまいやすくなっています。
GPSがバレてしまえば、間違いなくパートナーの警戒心は高まるため、設置したのがあなたとバレなくても、浮気調査に支障をきたすことでしょう。
もしバレてから探偵に依頼したとしても、既に証拠を隠滅されていたり、浮気相手と距離をとったりされている可能性が高く、通常よりも調査に時間と費用が必要になります。
予想よりも費用が高額になることがある
GPSにかかる費用が、予想よりも高額になってしまう可能性があります。
レンタルの場合はレンタル日数によって料金が変化するので、レンタル期間が長期間にわたってしまえば、その分費用は高くついてしまいます。
すぐに思ったような成果が出れば問題ありませんが、何カ月も動きがなく、浮気の証拠をつかめないかもしれません。
GPSを用意したからといって、必ずしも役に立つとは限らないのがネックです。
1カ月では成果が出なかったからといって、2カ月3カ月とずるずるレンタルしてしまうと、予定よりも高額な出費になってしまうでしょう。
バッテリー残量を定期的に確認する
バッテリー残量に気を付けて設置しないと、肝心な記録が残っていない可能性があります。
よくやりがちなミスなのが、GPSのバッテリー切れ。車などに設置したのはいいものの、バッテリー切れで追跡できなかったという結果になりがちです。
肝心なときにバッテリー切れを起こさないように、いつ設置したか覚えておき、バッテリー残量が少なくなってきたら交換するといったように、こまめに気を付けるのが大切です。
また大容量バッテリーのものを選ぶなど、バッテリー切れを起こしにくいものを選ぶのも良いでしょう。
自分でGPS機器を取り付けてもバレにくい場所
GPSを設置する際は、バレないことが鉄則。バレてしまえば証拠を隠されるなど、その後の調査が難しくなってしまいます。
相手に警戒されないためにも、バレにくい場所に設置することが大切です。GPSを取り付けてもバレにくい場所を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
車に取り付ける場合
車に取り付ける場合は、相手の心理を考えて盲点となる場所に仕掛けるのがおすすめです。
例えば車体の下。自動車の下を毎回こまめにチェックする人は少数なので、見つかりにくいポイントになります。
GPS発信機に耐熱と耐水の処置が必要なことと、マフラー付近などは避けるよう注意しましょう。
他にもカーペットの下やトランクルームの隅、スペアタイヤの隙間、座席シートの隙間なども見つかりにくい場所として挙げられます。
設置する際は両面テープやマグネットなどで、しっかり固定しましょう。固定があまいと運転の振動や衝撃で外れてしまうかもしれません。
またドライブレコーダーを取り付けている車の場合は、ドライブレコーダーを確認するのも一つの手です。
パートナーの普段の行動や癖などから、見つかりにくい死角を考えて設置しましょう。
服やバッグに取り付ける場合
服やバッグなど身の回りのものに取り付ける場合も、同じく死角となる気付かれにくい場所に設置しましょう。
例えばカバンの底の部分や仕切り、ポケットなどが挙げられ、服であれば内ポケットなどにこっそり入れておくと気付かれにくいでしょう。
ただし身に付けているものに仕掛ける場合、発見される可能性が高まるので、おすすめできません。
これはGPS機器そのものが発見される可能性もあれば、回収時やバッテリー交換時などにバレてしまう可能性もあるためです。
もし挑戦するのであれば、飴やガムを仕掛けてみて、気付くかどうか反応を見てから、仕掛けるかどうか判断するのもよいでしょう。
自分で浮気調査する際に使うGPSの種類
ひと口にGPSといってもいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
いずれもメリット・デメリットが異なるので、あなたの使い勝手や調査内容などに応じて、適しているものを選びましょう。
3つのGPSの特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ロガー型GPS
ログ(記録)を取るための機器で、収集したデータを回収後に閲覧できるタイプのGPSです。
何日か仕掛けて置き、本体を回収してパソコンにデータを移すと、仕掛けていた間の行動履歴がわかります。
「いつ、どこにいたか」を割り出せる機器です。
比較的小型なので、車などに仕掛けやすくなっており、バレる心配を最小限に抑えられます。
また1万円ほどで購入できるため、費用負担は少なめ。購入だけでなく、レンタルでも利用できます。
ただしバッテリーが長持ちしないので、数日程度で回収する必要があります。回収時にバレやすくなるので、数日おきにバレるリスクを負わなければなりません。
加えて現在地が分からないので、尾行や張り込み時にリアルタイムの情報を必要とする際には向いていないのもデメリットです。
「張り込み場所の当たりを付けるのに必要」「安価で試してみたい」という場合に適しています。
リアルタイム型GPS
GPSからの位置情報を、スマートフォンやタブレット、パソコンなどでリアルタイムに把握できるタイプです。
「今どこにいるか」現在位置を把握できるので、尾行や張り込みの補助として便利なグッズです。基本的にはレンタルでの利用が多くなっています。
ロガー型と比べると契約が面倒で、月額料金の支払いが発生するので、長期間にわたって使用する場合コストがどんどん膨れ上がってしまうリスクが。
少し大きめなので、ロガー型よりも発見されやすいのも難点です。
「尾行時に見失っても発見できるよう補助が欲しい」「パートナーの位置を確認してモヤモヤを晴らしたい」といった場合に適しています。
スマートフォン用GPSアプリ
スマートフォン用GPSアプリを使用して、位置情報を把握する方法もあります。
例えばiOS13以降のアップデートを適用すると、アプリに「探す」というものが追加されます。
これは位置情報サービスを利用して、iPod/iPad/iPhone所有者の現在地を知ることが可能です。
しかし位置情報を送信する際に画面上にマークが出るため、位置情報を探っていることが相手にバレるリスクがあります。
また相手のスマートフォンにインストールすることで位置情報を調べるアプリもありますが、無断でインストールすると罪に問われるため注意が必要です。※
相手の同意が必要となるので、使い方は限定されるでしょう。
自分で浮気調査する際に使うGPS機器を入手する方法
「GPS機器ってどうやって入手できるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
GPS機器の入手方法は、レンタルと購入の2つに大別できます。
それぞれの特徴を把握して、利用しやすい方法を選びましょう。
GPS機器をレンタルする
GPS機器をレンタルして、利用期間に応じた費用を支払う方法です。
レンタル期間は業者によっても異なりますが、1週間~1カ月単位の期間になっており、1日単位の料金を比較することで、より安価な業者を見つけられます。
GPS機器を紛失・破損した際の保証や、返却予定日を過ぎた際の延滞遅延金なども確認しておきましょう。
どのくらいの期間で浮気調査が完了するのか見通しが付きにくいので、場合によっては費用が高額になってしまう可能性があります。
しかし短期間で調査が完了するのであれば、レンタルの方がお得です。
GPS機器を購入する
大手通販サイトなどで販売されており、商品によりますが数千円~1万円ほどで購入できます。
とはいえGPS機器は多くの種類があり、登山用の頑丈で高級なものから、キーホルダータイプまでさまざまです。
どのような方法で使用するのか明確にしておかないと、どれを選んで良いのか決められないでしょう。
GPSの設置場所など、使用シーンを具体的にイメージしておくことが大切です。
一度購入すれば追加で費用がかからないので、浮気調査が長引いても出費がかさみにくくなっています。
GPSだけでは浮気の証拠にはならないので注意
GPSは浮気調査に役立つものではありますが、GPSだけでは浮気の証拠にならない点は注意が必要です。
GPSでは位置情報しかわからず、誰がそこで何をしていたのかまではわかりません。
たとえGPSでラブホテルや浮気相手の家にいたことがわかっても「車を友人に貸していた」といわれてしまえば追及できません。
またGPSには誤差があるため、確実にそこにいたという証明として弱いという面もあります。
行動パターンを把握して尾行しやすくしたり、張り込み場所の参考にしたりと、不貞行為の証拠を押さえる補助には役立ちますが、GPSだけでは浮気の証拠にはなりません。
GPSの設置によりプライバシー侵害や違法行為になってしまうリスクがあるので、安易に使用しないことをおすすめします。
無暗にGPSを使用せずプロに相談するのがおすすめ
GPSで位置情報を把握できれば「浮気かも?」という疑惑にモヤモヤせず、白黒ハッキリ付けられる可能性があります。
しかしGPSで位置情報を追跡する行為は、場合によっては犯罪となってしまうケースもあるので、慎重に行わなければなりません。
またGPS機器を設置していることがパートナーにバレてしまい、警戒されることで浮気調査がうまくいかなくなってしまうリスクもあります。
自分で浮気調査するのは難しく、リスクを抑えて確実な成果を求めるのであれば、プロへの依頼がおすすめです。
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