【探偵調査員の奮闘日記】セックスレスの原因がJ〇2だった話

こんにちは、うな探偵社調査部長の竹中です。

今回の依頼は、28歳女性からの電話での依頼でした。

夏が過ぎ、まだ暑さが残る季節だったのを覚えています。

依頼者「セックスレスでずっと悩んでいて。もしかしたら浮気が原因かもしれません。この間LINEの通知画面が見えて、知らない女の名前で。また会いたいって書いていたんですけど、聞けなくて」

数日後、依頼者(仮名:レス子さん)は探偵会社まで相談にきてくれました。

レス子さんは旦那さん(仮名:レス男)とは結婚して3年目。

マンションで暮らしていて、お子さんはいません。

レス男の職業は消防士で、休みは多いが職業柄付き合いが多いらしく、よく飲み会に出かけるそうで、

理解はしているつもりだが、昼に飲み会に行くことが多くなっているので気になっていたところ、LINEを見つけて居ても立っても居られなくなった、とのことでした。

レス子さん「いつも予定は前日にしか言わないので、直前までわからなくて…。でも、昼からの飲み会が頻繁にあるというのは怪しい気がして」

竹中「私もそう思います。前日になると必ず対応できるとは限りませんが、それでよければ連絡をください」

1週間後、レス子さんから電話がありました。

「明日、また昼から飲み会に行くみたいです。よろしくお願いします」

調査当日となったのは日曜日でした。

23時には帰宅するという情報で、昼前から自宅スタートの調査となりました。

 

調査員A「昼から飲み会がしょっちゅうあるなんて、いい職場なんですねー」

レス男はすぐに自宅から出てきました。

レス子さんからは服装などの情報も送られてきて、キャッチはばっちりです。

レス男は消防士なのもあって、かなり引き締まった身体をしていました。

早足に最寄駅に向かうと、電車に乗り込みます。

電車内でも尾行を続けますが、レス男はずっと携帯に集中しているようで警戒心はゼロでした。

携帯を見ながら少しにやけているのがわかります。

 

山手線に乗り換え、改札を出た先は渋谷でした。

ハチ公前で待ち合わせのようです。

 

しばらく経つと、レス男は電話をしながらうろうろと歩きだしました。

合流だ。

調査員たちはなにも言わず各々の角度からカメラを構えます。

そしてレス男が挨拶を交わしたのは、かなり若そうな女の子でした。

黒髪セミロングの清楚系なワンピース女子です。

竹中「当たりだな」

調査員A「若いですね……絶対未成年です」

レス男たちはすぐ近くのスターバックスコーヒーに入っていきました。

調査員は中と外に別れて張り込みを続けます。

 

2人は1時間くらいで、店から出てきました。

調査員A「あ、見てください。手を繋いでますよ」

竹中「不貞で間違いなさそうだな」

 

次に向かったのはゲームセンターでした。

クレーンゲームを楽しんでいる様子です。

2人はぐでたまのぬいぐるみとしばらく格闘したあと、諦めてプリクラコーナーに向かっていきました。

調査員A「あのプリクラ欲しいですけど難しそうですね」

写真を撮り、満足したのかレス男たちはゲームセンターから出て、再び歩きだしました。

手はまた繋がれています。

 

2人は駅から離れ、少し閑静なほうに向かって歩いていきます。

どこ行くのー、と女の子の甘えた声がします。

竹中「この道を進んでいくとラブホ街があるな」

 

レス男たちはそのままラブホテルに入っていきました。

女の子がはしゃいだ様子で部屋を選び、2人はエレベーターに乗って上階へ上がります。

レス男と若い女の子がホテルに入って、7時間近くが経過しました。
レス子さんには23時頃には帰ると言っていたそうなので、そろそろ出てきてもいい時間です。

調査員A
「出ました。裏口です」

22時を少しまわった頃、レス男たちは姿を現しました。
心なしか、さっきよりも親密な様子に見えます。

2人は腕を組んだまま渋谷駅まで歩いていき、JRの駅中で名残惜しそうに少し立ち止まって話した後、別れました。

調査員A 「解散しましたね。どうしますか?」
竹中 「女を追うぞ!」

今回の調査は、女と接触した場合、女の身元(帰宅先)まで調査して終了です。

我々も女の子と同じ電車の隣の車両に飛び乗り、目黒駅で女の子が降りるのを確認しました。

駅から15分くらい歩いたところで、女の子は大きなマンションに入っていきます。
竹中「なるほど。いいとこ住んでるな」

オートロックマンションでは中に入れません。
あとは内偵班に頼むことにしました。

調査が終了し、次は依頼者のレス子さんに簡単な報告を行います。

「ご主人はやはり浮気をしていました」と告げる嫌な役割です。

依頼者からの希望で電話で報告を行うと、レス子さんは取り乱した様子でした。

レス子さん「離婚します。相手からも慰謝料を取りたいと思うので、追加でもう少し調査をお願いします」

竹中「写真をお見せした通り、相手女性はかなり若そうです。学生の可能性も充分ありますので本人の勤務先もしくは在学校の特定と、本人に支払い能力がなかった場合のために保護者の勤務先の調査を行います」

 

1日目の調査はそれで終了し、次の調査は翌日に行うことになりました。

 

2日目朝。

前日の調査終了から6時間後に、調査班はまた少女宅へ戻ってきました。

今回は少女本人と、少女宅から出てくる保護者であろう人の1人目の、計2人が対象者です。

少女宅マンションには自転車置き場があったので、調査班もすぐに車に詰んでいた自転車を降ろしました。

 

少女の父親はすぐに出てきました。そちらは調査員B.Cの2人に尾行を任せます。

少女も、朝7時頃には家を出ました。

青いプリーツの入ったスカート…やはり学生のようです。 

少女は自転車で飛び出してきたので、私も大慌てで用意していた自転車に飛び乗り追いかけます。

少女の自転車のペースはかなり早く、追うのは大変でしたが少女が〇〇学校の正門から入っていくところを見届けました。

やはり学生だったか…と一息ついていると父親を追った別班から電話です。

調査員B「父親は△△銀行の職員でした」

 

その後我々の班ももう少し調査を進め、少女は〇〇学校2年1組の「相手女子実」だということまでわかりました。

これまでの調査結果を報告書にまとめ、依頼者に渡して調査は正式に終了です。

離婚したいということで、弁護士も紹介しました。

 

一か月後、レス子さんから久しぶりに電話がきました。

「慰謝料を請求すると相手の女の子と両親宛に手紙を出したんです。

そうしたら別れたみたいで、主人の出かける数が減って。それで何年もなかったのにセックスレスが解消されたんです!

とりあえず離婚も慰謝料も、考え直すことにしました。

ありがとうございました」

 

                    完

 

~実話~

依頼を受ける際は、詳細な打ち合わせのため一度来社をお願いすることが多いです。           

                  調査員M