<浮気調査>浮気調査を探偵に依頼するメリットは?自分で行う調査内容に潜むリスク

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最近は、自分でできる浮気調査などの情報も多く公開されています。
それらを見たり調べたりすると、
「わざわざ決して安くはない費用を払ってまで探偵に浮気調査の依頼をするメリットはあるのか?」
と思う方もいるのではないでしょうか。

そんな疑問にお答えすべく、今回は浮気調査の前に知っておいた方がいいポイントをご紹介します。

 

1. そもそも浮気や不倫を調査する目的は?

 

そもそもパートナーの浮気を疑い、その調査をしたいと思った時、何を目的としているのでしょうか。

もちろん、信頼するパートナーを疑わなくてはいけない状況というのは、冷静でいられないと思います。
しかし、実を言えば、この時点でこそ、「冷静になる」というのが一番重要です。

パートナーの浮気や不倫の調査を、なぜしたいのか。
調査する目的は何なのか。

これらによっては、ご自身で浮気調査を行うだけで良い場合もありますし、ご自身で調査を行うよりもはるかに、探偵へ浮気調査を依頼するという部分にメリットが生まれてくる場合もあるのです。

 

1-1. 浮気の内容や事実確認をしたい

 

パートナーに浮気や不倫の疑いがある。
その上で、調査をしたい目的が、浮気の内容や状況など、事実確認をしたいというものだった場合、もしかしたら探偵に浮気の調査依頼をする必要はないかもしれません。

なぜなら、パートナーの私物など、プライベートな部分に一番近い場所に居るのは、ご自身です。
そのため、ご自身で調査する機会は大いに恵まれるはずです。

ただし、実際にパートナーと浮気相手が会っている状況などを調査するのは難しいかもしれません。
ご自身の状況もそうですが、どうしても顔見知りである以上、調査活動自体がバレるリスクが高くなります。

 

1-2. 浮気などによる不貞行為をやめさせたい

 

パートナーの浮気や不貞行為が発覚し、それをやめさせたいというのが、浮気調査の目的である場合、ご自身で調査を進めるよりも、探偵への浮気調査依頼を検討してみても良いかもしれません。

なぜなら、ご自身での浮気調査を証拠としてパートナーに詰め寄ったとしても、その場では治るかもしれませんが、浮気相手との関係が切れることなく、再発する可能性があります。
また、調査内容によっては、そもそも証拠が弱く、浮気や不貞行為自体をパートナーが認めない、というケースもあります。

本気でパートナーと浮気・不倫相手の関係を断ち切らせたいのなら、法的に接触を禁止することも視野に入れておいた方が良いでしょう。

その場合、法的にパートナーの不貞行為があったことを認めさせる証拠を得ておきたいところです。
だからこそ、調査のプロである探偵による調査で、「言い逃れできない証拠を集めておく」というのが有効になるのではないでしょうか。

 

1-3. 浮気や不倫などの不貞行為による慰謝料請求をしたい

 

信頼するパートナーの浮気や不倫による不貞行為というのは、精神的にとてもショックを感じるでしょう。

その怒りや悲しみ、絶望感を金銭に換算することはできません。
しかし、目に見える形での罰や苦しみの大きさを表現することはできるのではないでしょうか。
その方法が、慰謝料請求するという方法です。

浮気や不倫による不貞行為を犯したパートナー、もしくはその浮気相手、さらには、その両方への慰謝料を請求することが、状況によっては可能です。
しかし、その場合は、やはり法的にパートナーに不貞行為があったことを認めさせる必要があります。

その場合、
「決定的ではないが、おそらく浮気しているだろう」
この程度の浮気の証拠では難しいと認識しておいてください。
心情的には理解されても、事実として認知されなくてはいけません。
それこそ、言い逃れできない証拠を揃えておくことが重要です。

ご自身でも決定的な浮気の証拠を得られるのであれば良いのですが、そうでない場合は、やはり専門の仕事としている探偵への依頼も検討してみる方が良いのではないでしょうか。

 

1-4. 不貞行為を犯したパートナーと離婚したい

 

信頼を裏切ったパートナーとの離婚を検討している場合、ご自身だけでの浮気調査をするのはお勧めしません

なぜなら、相手は、一度は心を通わせたパートナーです。
そのパートナーの裏切りに、浮気調査を行なって冷静でいられるでしょうか。
また、パートナーが涙を流して謝罪をしてきた場合、心揺らさず対処できるでしょうか。

だからこそ、浮気調査の最終目的が、離婚だった場合、ご自身だけでなく、第三者の協力を得ておくことをお勧めします。

冷静かつ客観的に調査や手続きを進めていかなければ、もしかしたらご自身が本来得る権利さえ、手にできなくなることもあります。

結婚が人生を左右するように、離婚というのも、人生においては大きな岐路に立たされる状況です。
おそらく、思っている以上に精神的な負担もあるでしょう。

また、パートナーへの慰謝料請求や、もしもの際を考えての裁判までを見越しているのでしたら、浮気調査は探偵への依頼も検討してみてもいいかもしれません。
なぜなら、探偵会社の調査報告書というのは、裁判においても重要な証拠とみなされる場合が多いからです。

 

2. 自分でできる浮気調査は内容によってはリスクになる

 

信頼していたパートナーに浮気や不倫の疑惑を抱いたら、まずはご自身で調査せずにはいられないかもしれません。
ネット上にも、ご自分でできる浮気調査の方法が溢れています。

しかし、実はその浮気調査がリスクを負うものだということを知らない方も多いです。
続いては、ご自分でできる浮気調査に潜む違法性など、どのようなリスクがあるかをご紹介していきます。

 

2-1. パートナーのLINEで浮気調査

 

LINEは、多くの人が利用するコミュニケーションツールです。
そのため、LINEの内容を見れば、パートナーのプライベートな情報が手に入ることも多いでしょう。

しかし、パートナーのLINE の内容を勝手に盗み見たり、勝手にトーク履歴を転送したり、パソコンからアクセスして見たり、という行為は、「プライバシーの侵害」や「不正アクセス禁止法」にあたる恐れがあります。

このような違法性が認められた場合、プライバシーの侵害では刑事罰などはありませんが、慰謝料を請求されることもあります。
また、不正アクセス禁止法違反罪では、3年以下の懲役、または100万円以下の罰金という刑罰が下されることもあります。

身近にいるパートナーのスマホから、勝手にLINEの内容などを調査するというのは、手軽にできてしまう浮気調査でしょう。
しかし、その反面、バレてしまった際には、ご自身もリスクを伴うということを認識しておく方が良いでしょう。

また、LINEの内容だけでは、裁判になった際、有効な浮気や不貞の証拠とは言えないということも忘れてはいけません。
LINEの内容をチェックするのは浮気調査の一つの方法でしかなく、第三者が明確に事実と認識できる浮気や不貞行為の証拠にはならないのです。

そのため、慰謝料請求や裁判を見越した場合の証拠としては、LINEの内容だけでなく、明確な不貞行為があったという証拠を得る必要があります。

例えば、LINEの内容をもとに探偵への依頼をするのであれば、調査方法も効率的に依頼できる可能性があります。
パートナーと浮気相手が会う日がわかれば、その日を対象に浮気調査が可能になります。
そうすれば、タイミング良く明確な証拠を得ることができるかもしれません。

 

2-2. 浮気調査アプリでの浮気調査

 

最近は、いろいろ便利なアプリがたくさんあります。
その中には、「浮気アプリ」や「スパイアプリ」と呼ばれるものまであります。

これらは本来、「盗難・紛失防止」や「こどもやお年寄りの見守り」などの目的で作られたアプリです。
しかし、そのアプリの機能が、パートナーの浮気調査に有効的なため、「浮気調査アプリ」などと呼ばれているのです。

使い方も簡単なものが多く、スマホにダウンロードすれば手軽に誰でも使用できます。
ですが、この手軽さがリスクになるということも忘れてはいけません。

たとえ、婚姻関係にあるパートナーだったとしても、勝手にパートナーのスマホにアプリをダウンロードする行為は、違法です。
例えば、「不正アクセス禁止法違反罪」や「」不正司令電磁的記録供用罪」に問われる可能性があります。

このような浮気調査アプリを勝手にダウンロードしたことがパートナーにバレて、それを訴えられる、というリスクを負うこともあるのです。

また、このような違法性のある証拠は、裁判などでも有効な証拠とは言えません。
そのため、事実確認やパートナーに浮気を認めさせるためだけの浮気調査としては、一つの方法かもしれませんが、それ以上の証拠としての有用性を求めるのであれば、浮気調査アプリを使用した浮気調査以外の方法をお勧めします。

しかし、実際にご自身が動いてパートナーを尾行するというのは大変です。
尾行する労力はもちろんですが、顔見知りである以上、バレるリスクも大きくなります。

例えば、探偵であれば、その業務として「尾行」や「張込み」などが法律で明文化されています。
探偵に実地での浮気調査を依頼すれば、ご自身で尾行などをするよりもバレるリスク下がり、さらには違法性もなく浮気調査をおこうなうことが可能なのです。

 

2-3. GPSやボイスレコーダーを使用した浮気調査

 

ご自身でできる浮気調査の中にもよく出てくる「GPS」や「ボイスレコーダー」を使用した調査方法ですが、これも実は、「プライバシーの侵害」で訴えられると、慰謝料を請求されるリスクがあります。

例えば、御数で共有している車や、ご自宅に仕掛けるのであれば違法性はありませんが、パートナーのカバンや服、社用車などに仕掛けることは、「プライバシーの侵害」にあたるのです。

また、別居中のパートナーの家や車に仕掛けることも同様であり、「住居侵入罪」に問われる場合もあります。

何より、このような浮気調査で得られる証拠というのは、法的な有効性も低い場合が多いため、リスクを負いながら利用する調査方法としてはお勧めしません

法的な有効性というのは、第三者が見ても、事実として不貞行為があったと認識できる証拠です。
パートナーと浮気相手が写った写真、それも肉体関係があることを裏付けるような写真や動画などです。

しかし、このような内容の調査を行うのは、ご自身だけでは難しいでしょう。
なぜなら、そのためには、パートナーにバレることなく尾行し、張り込む必要があるのです。

調査のプロである探偵へ調査依頼をすれば、パートナーに警戒されることなく尾行し、パートナーの行動パターンや範囲を調査することが可能です。
そして、決定的な証拠を得るためとはいえ、ご自身で何時間も苦痛を伴いながら張り込む必要もありません。

 

3. 浮気調査はその内容や状況から探偵への依頼も視野に計画的な実行がお勧め

 

探偵への浮気調査を依頼するというのは、確かに費用を要するものです。
しかし、おそらくご自身が浮気調査を行うよりもより有用性のある証拠を得ることが可能でしょう。

信頼していたパートナーの裏切りを知り、冷静になれない時ほど、実は冷静になる必要があります。
それは、ご自身が本来得るべき権利を最大限に引き上げるためです。

ただし、パートナーの浮気の内容や、ご夫婦の状況によって、どこを執着地点にするかでそれは変わるでしょう。
そのため、必ずしも探偵に浮気調査を依頼する必要はないかもしれません。
けれど、確実性や将来性も考慮した場合は、探偵への調査依頼を検討することをお勧めします。

探偵会社によっては、相談を無料で受けているところも多くあります。
調査を専門に取り扱っている探偵に相談することで、有益なアドバイスをもらうこともできるでしょう。

何より、お一人で悩みを抱え込んでしまうと、解決までの時間も長くなり、辛い状況が続いてしまいます。
そういう時こそ、第三者に協力を得ることをお勧めします。
そして、ご自身のその先の未来のことを考えるためにも、少しでもこの情報が参考になれば幸いです。

Supervisor Information

監修者情報 | 金子 玄

慶福法律事務所代表

【出身大学】
慶應義塾大学法学部法律学科・大学院法学研究科修士課程を修了

【経歴】
平成19年 弁護士登録後、複数の都内法律事務所に勤務
平成25年 慶福法律事務所設立

【所有資格】
弁護士(識別番号36627_第一東京弁護士会)・図書館司書資格

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